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音楽のまち・かわさき盛り上げに 2音大がライブイベント

カルチャー 神奈川新聞  2014年08月07日 03:00

高校生たちに指導する洗足学園音楽大の香取教授(右から2人目)
高校生たちに指導する洗足学園音楽大の香取教授(右から2人目)

まち全体でスイング♪ 川崎市内の二つの音楽大学が設けているジャズコースが、積極的な活動を繰り広げている。ジャズを地域に根付かせファンの裾野を広げようと、市民らが気軽に楽しめるライブイベントなどを企画。世界三大ジャズフェスティバルの日本版が開かれている「音楽のまち・かわさき」の盛り上げにも一役買っており、全国的にも珍しい専攻で学ぶ学生たちが奏でるハーモニーが、まちのあちこちに響いている。

「ほかの人の演奏を聴きながらアレンジを加えてみよう」。6月中旬、高津区の洗足学園音楽大。ジャズコース代表の香取良彦教授が、高校生たちにセッションや音の出し方をアドバイスする。

同大が若者を対象に開いた一日体験講座は、専門講師から少人数で指導を受けることができる。主に音大進学を目指す高校生が参加するが、ジャズを学びたい若者なら誰でも受講可能だ。

高校3年の男子生徒は「大学生と同じ目線で教えてもらえるイベントは少ない。とても貴重な機会」と喜んだ。

夕方には地域住民も来場できる演奏会を開催。リーズナブルにジャズを楽しめる機会とあって約660人が集い、学生ビッグバンドや講師陣の多彩なパフォーマンスを楽しんだ。

音大の中でも珍しいジャズ専攻コース。洗足学園音大は1996年に国内の音大で初めて本格的にジャズコースを設置し、現在学生は約140人。「多様なジャンルに適応できる柔軟性を身に付けてほしい」(香取教授)と、30以上のアンサンブルクラスを設けているのが特徴だ。

昭和音楽大(麻生区)は、5年前にコースを新設した。プロ輩出はもちろん、「演奏技術だけでなく人間教育力にも力を入れている」と白船睦洋准教授は強調する。

同大2年の真野崚磨さん(20)は昨年、学生が企画する子ども向けコンサートでジャズコーナーを担当。「分かりやすく伝えるために試行錯誤した」とコミュニケーションの大切さと難しさを学んだ。

市内では2011年から世界三大ジャズフェスティバルの一つ「モントルー・ジャズ・フェスティバル」の日本版が開かれ、両大も会場に。講師の出演はもちろん、学生がリハーサルに代役として参加することもあり、「音楽のまち」を地域とともに盛り上げる役割を担っている。

ジャズが根付きつつある川崎だが、都内や横浜に比べるとイベントはまだ少ない。洗足学園音大3年の佐々木詩織さん(20)は「おじさんがブランデー片手に聴くイメージがあるかもしれないけど、全然堅苦しくない。かっこいい音楽です」とアピール。コースの仲間たちと、今後も積極的にライブを企画していくつもりだ。

【神奈川新聞】


昭和音大のビッグバンドの授業
昭和音大のビッグバンドの授業

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