1. ホーム
  2. 社会
  3. 【照明灯】機械の日

【照明灯】機械の日

社会 神奈川新聞  2014年08月04日 11:42

銭湯の湯上がりといえば、腰に手を当てながら飲む瓶のコーヒー牛乳だ。そこには必ず、ひらひらのついた扇風機があった。そしてもう一つ。マッサージチェアも定番だ。牛乳や扇風機と違い、自宅ではお目にかかれない特別感があった

▼日本機械学会が、世界初の量産型自動マッサージチェアを機械遺産に認定した。大阪の企業が生産を開始した1954年は、戦後の物資不足が尾を引く時代。野球のボールをもみ玉に使ったという逸話も残る

▼2007年に始まった機械遺産認定は、今年の8件を合わせて69件になった。神奈川ゆかりのものでは、東芝が30、31年に製造した電気冷蔵庫、電気洗濯機、電気掃除機、日産自動車が47年に造った乗用車タイプの電気自動車などがある

▼69件は腕時計、卓上計算機、活版印刷機、自動改札機、空調機、鉄道車両、航空機、温水洗浄便座…とあらゆる分野に及ぶ。機械的、というと語感はあまりよろしくないが、“彼ら”がいない生活は、もはや考えられない

▼7日は機械の日。月遅れの七夕に当てたのは、織り姫の使う機織り機にちなんだものらしい。機械との付き合いは、かほどに長い。それらを造るのも人間、使うのも人間。機械の発展とともに、人間の精神の進化が欠かせない。

【神奈川新聞】


シェアする