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逗子海水浴場海の家が条例順守へ 市長、来夏の緩和に含み

社会 神奈川新聞  2014年08月02日 11:15

逗子海水浴場での海の家の営業時間や音楽の規制をめぐり逗子市と対立している逗子海岸営業協同組合は1日、今夏は海水浴場開設期間の8月31日まで市の条例・規則にのっとり運営することを明らかにした。これに対し、「日本一安心して楽しめるファミリービーチ」を新たな“キャッチフレーズ”に据えた平井竜一市長は、組合の決断を評価。その上で「規制はないに越したことはない」と発言、来夏以降の緩和に含みを残した。

組合はこれまで、6月27日の海開きから暫定的に市のルールに準拠。一方、8月1日以降は市のルールより2時間遅い午後8時半までの営業延長とBGMの解禁を、市に主張していた。

組合は7月31日夜に臨時総会を開催、今シーズン通しての準拠を決めた。1日に会見を開いた組合の原敦代表理事は、理由について(1)シーズン途中からのルール変更は来場者の混乱を招く(2)近隣住民らの十分な理解が得られていない(3)市民らの組合に対する信頼を得る必要がある-と説明。今夏は「ファミリー層を呼び込む工夫を検討したい」とする一方、来夏以降については、引き続き営業時間の延長などを市に求めていくと述べた。

これを受け取材に応じた平井市長は、今回の組合の結論を「歓迎する」と評価した。7月末までの同海水浴場の来場者数は前年同期に比べ6割減の6万1500人にとどまっているが、「減ったのは市民と共存できない、ルールを守れない人。市民からは『良くなった』との声をいただいている」と状況を肯定した。

ただ、「今年は条例の厳格運用に力を注ぎ、来場者の呼び込みは十分にできていない」と課題を指摘。「何でも規制すればよいということではない」とも言及し、来夏以降の規制については、市民らでつくる検討会や市民意見交換会での議論を踏まえて検討するとした。これまで繰り返してきた「日本一厳しい」との表現は使わず、「日本一安心して楽しめるファミリービーチ」と何度も強調した。

ただ、最終的な決着の障害となっているのが、組合が市に対し条例の取り消しなどを求めて起こした訴訟だ。平井市長は「組合も同じテーブルに着き、市民の信頼を得ながら、より良い海水浴場を目指してほしい」と訴訟の取り下げを求めた。組合側は訴訟について「ノーコメント」と話した。

逗子で今夏、砂浜での飲酒や入れ墨・タトゥーの露出などについて巡回警備員や市職員が注意した件数は、7月31日までに計2238件に上っている。

【神奈川新聞】


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