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「踏切事故防げ」横浜・緑区の住民が署名活動 高齢者救助した女性死亡事故で

社会 神奈川新聞  2014年07月22日 03:00

横浜市・事故があった踏切
横浜市・事故があった踏切

横浜市緑区の踏切で昨年10月、74歳の男性を助けようとした近所の会社員村田奈津恵さん=当時(40)=が電車にはねられ死亡した事故を受け、踏切事故撲滅を願う近隣住民が、JR東日本や市に対策を求める署名活動を続けている。村田さんと面識はないが「若い女性が亡くなり、何とかしないといけない」と感じたからだ。今年中に1万筆を集める目標まで3千筆弱に迫った。

事故は昨年10月1日に起きた。緑署などによると、JR横浜線中山駅近くの踏切で、遮断機が下り警報機が鳴っているのに、男性が線路内で横たわっていた。父親と車で踏切に差し掛かった村田さんは「助けなきゃ」と叫んで飛び出した。男性はレール間に体が入って助かったが、村田さんは間に合わなかった。

事故の翌月、近くに住む篠崎順子さん(73)ら10人ほどが駅前で署名活動を始めた。陸橋を付けて立体交差化するなどの対策をJR東日本と横浜市に求める。「いつも通る場所。声を出さなければと思った」と篠崎さん。今年6月末までに約7300筆が集まった。

JR東日本によると、この踏切が閉まっている時間は2009年9月の調査で1時間に最大32分。40分以上が基準の「開かずの踏切」には当てはまらない。しかし篠崎さんによると、線路がカーブして歩行者から電車が見えにくいため、朝夕の通勤時間帯には待ち切れずに遮断機をくぐる人が後を絶たない。

横浜市は別の踏切事故では対策に動いている。昨年8月、3路線の上下線計6本の線路が並び、全長約32・5メートルある横浜市鶴見区の踏切で、つえを突いて歩いていた88歳男性が渡り切れず、はねられ死亡した。今年3月、市はこの踏切を廃止し、エレベーター付きの陸橋を設ける案を住民に提示した。来年には決定したい考えだ。

篠崎さんたちは、村田さんが亡くなった踏切でも同じような対策をしてほしいと考える。「どのような改善策でもいい。私たちの願いは事故が起きないこと」。一緒に活動している中村かずえさん(63)が力を込めた。(共同)

【共同通信】


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