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【減災】箱根火山「群発地震」とは 01年、4カ月に4千超 風評被害懸念の声も観光関係者

カルチャー 神奈川新聞  2014年07月21日 11:00

噴気孔からガスを採取する県温泉地学研究所の担当者(同研究所提供)
噴気孔からガスを採取する県温泉地学研究所の担当者(同研究所提供)

県温泉地学研究所によると、箱根火山で最近起きた大規模な群発地震活動は2001年、06年、08年、09年、11年、13年の6回。これらはいくつかのタイプに分類されるが、最大は約4カ月に及んだ01年で地震の数は4千を超えた。この活動の後に大涌谷で新たな噴気地帯が現れ、今回のガスの採取場所になった。

原田昌武主任研究員によると、同年と06年、13年の地震は駒ケ岳から大涌谷にかけての中央火口丘直下で発生。08年と09年の発生場所はやや西側の芦ノ湖北部や湖尻に集中していた。これらのケースでは、地震の発生に先駆けて地下のマグマが活発化したことを示す「山体膨張」が衛星利用測位システム(GPS)で捉えられていた。

一方、11年の群発は火山性の地震ではなく、東日本大震災に伴うものだった。発生場所は広範囲に及んでいたという。

群発は人が感じない微小な地震が大半だが、時折強い揺れになることも。しかし、気象庁が箱根町内の震度発表地点にしている湯本では揺れがほとんど観測されず、速報はめったに出ない。

このため、温地研には心配する住民から問い合わせが寄せられる一方、最近は富士山噴火との関連を指摘する週刊誌などの報道が相次ぎ、風評被害を懸念する観光関係者は多い。地震数が約2千を数え、大涌谷で震度3相当の揺れもあった昨年の群発では温地研が「噴火を心配するような状況ではない」とウェブサイトなどで見解を公表した。

こうしたことから、今回の研究成果について「安全宣言のような発表方法も検討を」「箱根を楽しんでいる観光客への注意喚起になれば」などと実用化への期待の声が出ている。

【神奈川新聞】


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