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100年続く農産物品評会 川崎、節目の会を開催へ

話題 神奈川新聞  2016年11月30日 02:00

10年前の90回品評会で作られた野菜の宝船。12月4日も同様のものが披露される(JAセレサ川崎提供)
10年前の90回品評会で作られた野菜の宝船。12月4日も同様のものが披露される(JAセレサ川崎提供)

 大正時代から続く川崎市高津区の「久末農産物品評会」が12月4日、100回目を迎える。同一地域で100年続いているのは「全国でも極めてまれ」とJAセレサ川崎の橘支店。市立久末小学校体育館で開く節目の品評会は、10年に1度しかお目にかかれない野菜の宝船などでお祝いムードに包まれる。

 第1回の品評会が開かれたのは1916年12月。同支店の担当者は「これはプレオープン的なもので、正式には翌年開催の品評会から数えて100回目になる」。当初は寺を会場に、地元の青年団が開いていた。関東大震災後や戦時中も途切れなかったという。

 品評会実行委員会の委員長は「戦時中は男たちが戦場に行ってしまったため、お年寄りや女性ばかりで苦労して開いたと聞く。工夫をし、守ってきた伝統はこれからも続けていきたい」。波瀾(はらん)万丈の歴史を伝えるため、記念誌を作成中だ。

 久末は市内でも農業が盛んな地域。全市の品評会で上位に入る農家が多い。第100回品評会には約60軒の農家のうち半数が参加し、キャベツやブロッコリー、ミカン、カキなど約500点を出品する。

 会場には、白菜や大根など2トントラック2台分の野菜で作った宝船(長さ約2・5メートル、高さ約2メートル)を展示する。初競り以外でお目見えすることはまれだ。委員長は「丹精込めた自慢の野菜や花が出品される。ぜひ多くの方に来場してほしい」と呼び掛けている。

 一般観覧・予約販売は午前10時から(品物の引き取りは正午から)。問い合わせは、JAセレサ川崎の橘支店電話044(766)2228。


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