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「今、沖縄と同じ状況」 オスプレイ配備描いた「標的の村」が相模原で上映会

カルチャー 神奈川新聞  2014年07月12日 03:00

記録映画「標的の村」の上映会に集まった観客=相模原市南区の相模女子大学グリーンホール
記録映画「標的の村」の上映会に集まった観客=相模原市南区の相模女子大学グリーンホール

米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)に飛来の可能性が出ている米海兵隊の新型輸送機オスプレイが、2012年に沖縄・普天間基地に配備された当時を伝える記録映画「標的の村」(琉球朝日放送製作)の上映会が11日、相模原市南区の相模女子大学グリーンホールで行われた。基地問題に取り組む県央の市民団体などが5月末から準備していたが、飛来すれば東日本初となる今回の時期と偶然、重なった。

映画は、オスプレイの離着陸施設が建設されることになった東村・高江地区を舞台に反対運動に携わる地元住民を丹念に追う。

米軍や国からは事故が相次ぐオスプレイの配備に関する説明はない。施設の建設の動きは止まることなく、工事の反対で座り込みをした住民を国が裁判で訴える事態にも発展する。

映画の佳境はオスプレイ配備の12年9月、普天間基地のゲート封鎖に動いた住民を警察が強制排除していくシーン。

スクリーンで地元住民が嘆く。

〈平和が崩れていく気がしました。ついにこんなところまで(オスプレイが)来たなって〉〈簡単に(オスプレイは)飛んで来るんだねぇ。本当に、沖縄県民をバカにしている〉

相模原市南区の女性(73)は「はっ、とした。自分たちも沖縄と同じ状況に直面している」と眉をひそめた。配備と飛来では重みは異なるが、多くの観客がオスプレイ飛来の可能性に、スクリーン中の沖縄の集落と自らの地元を重ね合わせているようだった。

町田市から訪れた女性(50)は「仕事や育児とか、みな日常で精いっぱいだろうが、オスプレイで事故が起きればそうした日常が一変する。危機感が足りないように思える」と周囲の関心の薄さを憂えていた。海老名市の女性(57)は「今回の飛来は集団的自衛権の行使容認と連動しているのでは」と指摘。相模原市緑区の主婦(60)も「唐突な飛来は、まるでアメリカの一員として試されているよう」との疑念を口にした。

主催した有志団体の金子豊貴男代表(64)=相模原市議=は「オスプレイとは何なのかを考えてもらいたかった。今回の飛来をきっかけに平和が後退していく。この状況を受け止め、飛来反対の声を大きくしていきたい」と話していた。

上映会ではオスプレイの飛来が予定されている15日に、厚木基地北側、南側広場で午前9時から午後4時まで監視行動、午後1時から抗議行動がそれぞれ行われることも紹介された。

【神奈川新聞】


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