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【照明灯】模索が続く在宅療養

社会 神奈川新聞  2014年07月09日 10:18

きっかけは子どもが通う小学校の運動会だった。「保護者が加わる綱引きに参加するかどうか、決めあぐねていました」。在宅療養に携わる医師や看護師、介護士らが連携する地域ネットワークを11年前、横浜市旭区で立ち上げた開業医岡田孝弘さん(51)は設立の経緯を振り返る▼「24時間休みなし。知り合いの医師に事情を話すと、『何かあったら代わりに診察するよ』と言ってくれました」▼高齢化が加速する中、中央社会保険医療協議会は本年度の診療報酬改定で、主治医機能、在宅医療の強化を打ち出した。団塊の世代が75歳以上になる「2025年問題」を見据え、国は在宅療養に関わる多職種連携を軸に生活圏で高齢者を支える「地域包括ケア」を本格的に推進する構えだ▼従来、お年寄りを地域が見守る“イメージ図”が盛んに示されてきたが、多くの現場では多職種連携は緒に就いたばかりで模索が続くと聞く。岡田さんのグループが発足時から実践してきた互いの「顔の見える連携」の進化形が、クラウドシステムの活用だ▼医師、ケアマネジャーらが患者と接して見たこと、感じたことを何事であれリアルタイムで発信し全員で共有。最先端の情報通信技術が、みんなで行う在宅療養の質の向上に一役買っている。

【神奈川新聞】


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