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夢実現へ未来への情熱語る 横浜で養護施設出身者支援のスピーチコンテスト

社会 神奈川新聞  2014年07月08日 03:00

満席となった会場で、夢の実現や進学を望む10人の若者が思いを語った=横浜市開港記念会館
満席となった会場で、夢の実現や進学を望む10人の若者が思いを語った=横浜市開港記念会館

児童養護施設出身の若者の夢の実現を支えようと、奨学金支援プログラム「カナエール」のスピーチコンテストが6日、横浜市中区の市開港記念会館で開かれた。横浜では初の試みで、進学などを望む奨学生10人の思いに約430人の聴衆が耳を傾け、夢をかなえるための一歩を見守った。

NPO法人ブリッジフォースマイル(東京都)と横浜市こども青少年局が共催。この日は、市内の児童養護施設出身者や里親家庭に育った17歳から21歳までの若者が壇上に上がった。

高校時代にアルバイトした貯金で専門学校に通い、「安らぎと家族の居場所をつくる建築士」を目指す男性や、慣れない施設での暮らしで子どもの笑顔に救われ「優しい保育士」になりたいと進学を望む高校3年生の男性、育った環境によって夢を制限されないよう、「施設出身の子が夢に挑戦できる社会をつくりたい」と、大学に通う女性らがそれぞれスピーチを披露した。つらい経験を語り、涙を流しながらも、過去を乗り越え、未来への情熱を語る姿に会場からは大きな拍手が湧き、エールが送られていた。

コンテストでは来場者と審査員の投票で選ばれた3人が表彰され、副賞として生活用品などが贈られた。

同プログラムは、書類選考などで選ばれた児童養護施設出身の若者らに、スピーチコンテストに出場することなどを条件に、一時金30万円と卒業まで毎月3万円の奨学金を支援。いずれも返済の必要がないのが特徴だ。

同法人代表の林恵子さんは「生まれ育った環境で若者の将来が決まらないよう、今後は全国の都道府県でプログラムを実施していきたい」と話していた。

寄付やボランティアへの参加の問い合わせは、ブリッジフォースマイル事務局電話03(6842)6766。

【神奈川新聞】


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