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ホテルニューグランドの看板ネオン復活へ 東京五輪で横浜市が特例

社会 神奈川新聞  2014年07月01日 11:24

ネオン管照明を復活させたイメージ写真(清水建設提供)
ネオン管照明を復活させたイメージ写真(清水建設提供)

50年前の東京五輪開催時に設けたホテルニューグランド(横浜市中区山下町)屋上の看板ネオンが、大規模な改修工事を機に復活する。ホテルの立つ山下公園に面した場所は現在、屋上看板の設置は認められていない。しかし同市は、特例として規制前からある文字看板の存続とともに、ネオンの復活も認めた。改修は2020年の東京五輪を見据えており、早ければ今秋にも港ヨコハマを代表する景観に往年の白色ネオンがともる。

同ホテル本館は1927年開業。マッカーサーやチャプリン、ベーブルースら数々の著名人が訪れている。92年に市の歴史的建造物に指定され、2007年には経済産業省が選ぶ近代化産業遺産の認定を受けている。

浜田賢治社長が過去の株主総会の資料などを確認したところ、本館屋上にある「HOTEL NEW GRAND」の文字看板は1964年の東京五輪に向け本館一部を改修した際に設けられたという。看板は高い部分で約2・7メートル。13文字分の長さは約33・7メートル。看板には白色のネオン管が付けられており、夜間は文字が浮かび上がった。しかし、73年の第1次オイルショックの際に省エネのために点灯を中止。その後、ネオン管は取り外された。

今回、2020年の東京五輪に向け、大規模改修を行うことにした同ホテルは文字看板を従来の形状で新設するとともに、ネオン管も復活させたいと考えた。ただ、ホテルのある山下公園に面した地域は08年施行の市の景観計画で屋上への看板設置が規制されており、市に相談していた。

市は検討の結果、特例で看板とネオンの設置を認めることを決めた。市担当者は「規制前からニューグランドの文字看板は屋上にあり、本館と一体で歴史的価値を形作っていると判断した。横浜の魅力的な景観形成に寄与しており、ネオンも派手なものではない」と話す。30日に開かれた市屋外広告物審議会で特例について報告された。

同ホテルは豪華客船に乗船した外国人観光客らを出迎える玄関口に位置する。浜田社長は「横浜の良さは港からの景色。国内の方も含め、横浜に来たと実感できる海からの景観や、前回五輪の時に港を彩ったネオンを楽しんでもらいたい」と話している。

【神奈川新聞】


ネオン管の看板が光っていた頃のホテルニューグランド。手前は山下公園(1968年撮影)
ネオン管の看板が光っていた頃のホテルニューグランド。手前は山下公園(1968年撮影)

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