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条約締結の歴史たどる 日本とスイス通商150周年 開港資料館で使節団員の日記公開

カルチャー 神奈川新聞  2014年06月28日 03:00

横浜開港資料館の上山和雄館長(右)に日記を手渡すヨルグ・ヴォレCEO=横浜市中区
横浜開港資料館の上山和雄館長(右)に日記を手渡すヨルグ・ヴォレCEO=横浜市中区

日本とスイスの通商条約締結150年を記念して、条約締結の歴史をたどる企画展「スイス使節団が見た幕末の日本」が7月16日から、横浜開港資料館(横浜市中区日本大通)で開かれる。展示の中心となるスイス使節団員の日記は「居留地の資料としては第一級品」(同館)で一般公開は初めて。

1865年に横浜で創業したスイス系商社「シイベル・ブレンワルド商会」を継承するDKSHジャパンと、同館の共催。同商会設立者の一人で、条約締結時の使節団の一員であったカスパー・ブレンワルドの日記を中心とする約150点の資料を通して、条約締結交渉の様子や当時の日本の社会状況を紹介する。

ブレンワルドは1862年12月から78年2月までの15年3カ月間を5冊の日記に記した。横浜は関東大震災や横浜大空襲で被災したため、この時代の外国人居留地の資料はほとんど残っておらず、日記は貴重な資料として、2008年から同館などが翻訳を進めてきた。

日記は同社の100周年記念で来日した後、スイスで保管してきたが、今回50年ぶりに来日し、初めて一般公開された。展示するのは5冊のうち、条約締結前後を記した1冊だけだが、攘夷(じょうい)の気運高まる幕末の様子や幕府に献上したスイス製消火ポンプの放水実験が多くの見物客でにぎわった風景なども記され、当時の日本の状況が伝わってくる。

展示に合わせて24日には、スイスからDKSHグループCEOヨルグ・ヴォレ氏(57)が来日。「若い使節員として来日した創業者が日本でも人とのつながりを大切にしてきたことがよく分かり、それは現在の社是にもつながっている」と話した。

10月19日まで。午前9時半~午後5時。入館料一般200円、小中学生100円。月曜と7月22日、9月16日、10月14日は休館(7月21日、9月15日、10月13日は開館)。問い合わせは、同館電話045(201)2100。

【神奈川新聞】


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