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中華街摩登(7)
和風小物、訪日中国人に人気 売れ筋は富士山

話題 神奈川新聞  2014年06月24日 03:00

外国人観光客が増加し、中華街で和風小物を販売する店も。世界遺産に登録された富士山モチーフは人気商品の一つだ=横浜市中区山下町の「倭物やカヤ」
外国人観光客が増加し、中華街で和風小物を販売する店も。世界遺産に登録された富士山モチーフは人気商品の一つだ=横浜市中区山下町の「倭物やカヤ」

 中国の伝統的な装飾を凝らした牌楼(パイロウ)(門)や中華料理店が並び、「中国より中国らしい」と賞される横浜中華街で今、和風小物が売れているという。

 中華街大通りに2009年にオープンした「倭(わ)物やカヤ」は、和風小物専門店。岩手県の南部鉄器から沖縄県の紅型(びんがた)まで、全国の有名工房から本格的な民芸品も取りそろえ、品数は約4万点に上る。

 年間約8万人の来店客のうち、2割を占めるのが外国人客。京都や奈良の帰りに横浜に立ち寄る観光客も多く、日本全国のお土産が1カ所で買えると好評だ。

 外国人客の中でも特に多いのが中国人。ツアー客が午前10時の開店前から並び、「メード・イン・ジャパン」にこだわって、2万円のげたなどの高級品をたくさん買い込むという。11年の東日本大震災や、12年の沖縄・尖閣諸島問題を契機とした日中関係の冷え込みで、中国人観光客が減少した時期もあったが、昨年からは回復傾向だ。

 同店を経営する株式会社アミナコレクション(横浜市中区)は1978年に、中華街にエスニック雑貨店「チャイハネ」をオープン。現在は7業態73店舗まで拡大し、中華街から全国に事業を広げている。

 「倭物や」は、同社経営者がチャイハネ出店のために訪れた熊本県で民芸品の継承者不足を知り、「日本の民芸品に光を当てたい」と発案した店舗だった。

 いざ店を開くと予想を上回る売れ行きで、売り上げは前年比7~8%増で推移。同社は「横浜中華街が国際的な観光地に成長し、外国人観光客が増えている」と好調の理由を分析する。

 2013年の富士山の世界遺産登録も追い風になった。富士山観光の帰りに、中華街へ立ち寄る外国人客も多く、富士山モチーフの手拭いや茶わんなどは同店の売れ筋だ。

 6年後には東京五輪開催も控える。同社は「横浜にもますます外国人観光客が増えるはず。チャンスと捉えています」。


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