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拓け若い力!横浜農業 vol.2 横山正至さん
安心でおいしい豚肉「はまぽーく」を食卓に

神奈川新聞  2014年06月19日 00:00


 横浜市は面積の7%が農地。農業を守り、新鮮な農畜産物を市民に提供し続ける全国でも例のない大都市です。その先頭で活躍する若い農業者をご紹介します。


横山正至さん よこやま・まさし。34歳。 獣医師の資格を持つ(有)横山養豚の後継者。父、弟、スタッフと共に約5000頭の豚を飼育する。
横山正至さん よこやま・まさし。34歳。 獣医師の資格を持つ(有)横山養豚の後継者。父、弟、スタッフと共に約5000頭の豚を飼育する。

都市の養豚業を守る
 横浜市泉区内にある、マンションが立ち並ぶ駅前を後に、緑に囲まれた住宅街を歩くと、やがて左右に畑が広がりはじめます。10分足らずで今回紹介する「(有)横山養豚」に到着しました。小川沿いに走る道路からは、生け垣の奥に母屋が見えるだけですが、敷地の奥には豚舎がずらりと並び、約5000頭の豚が肥育されています。

 昭和40年ごろ、横浜市内には豚を飼う農家は1500戸以上ありました。宅地開発に伴って年々減少し、今では8戸を数えるにすぎません。しかし、生産者の顔が見え、消費地との距離も近い“地産地消”の農業は、食卓の安全・安心、そして味を守る大切な役割を担います。横山養豚も下水設備を活用した排せつ処理やオゾン脱臭システムを導入したり、小学校への“出前授業”を通じて養豚を広く紹介するなど、地域と共に歩む都市ならではの養豚を営んでいます。


父の清さんと豚舎を見回る正至さん。「はまぽーく」は週末、 JAの「ハマッ子」直売所(舞岡やを除く)で購入できる。
父の清さんと豚舎を見回る正至さん。「はまぽーく」は週末、 JAの「ハマッ子」直売所(舞岡やを除く)で購入できる。

地元産の豚肉をこれからも
 横山養豚を中心で担うのは正至さんです。「養豚は祖父が始め、父が受け継ぎ、私も3代目として家業を継いでいこうと思っていました」。大学進学の時に祖父から獣医の資格を取るよう勧められて獣医学部に。2年ほど動物病院に勤務した後、26歳で家に戻りました。今は獣医師であることを生かして豚の健康管理に細心の注意を払い、病気の防止等の対策も行っています。

 横山養豚では現在、弟の拓生さんが、千葉県で母豚約500頭の世話と分娩(ぶんべん)を担当。正至さんが毎週250頭の子豚を受け取り、約半年間ここで大切に育てて出荷しています。

 その豚肉の名前は「はまぽーく」。地元横浜ならではの、より柔らかな肉質で甘みのあるおいしい肉をつくろうと、市内の他の生産者と共同で開発したブランドです。母豚の改良に加え、学校給食の調理で使い残した食材を活用した飼料を使うのが特徴で、食品リサイクルの一端を担う取り組みでもあります。大手製パンメーカーに採用され「横浜育ちのはまぽーく100%使用」をうたった総菜パンも企画・販売されました。

 父の清さんも現役ですが「兄弟共によくやってくれている」と、現場はほとんど二人に任せて、対外的な折衝や横浜の養豚業全体を見る立場から活動を続けています。「都市に養豚業があることは大事なことだと思っています。一度なくなってしまったら二度と復活できない。共存のための努力が欠かせません」。

 「これからも食卓に安心でおいしい肉をお届けします」と正至さん。養豚業を、しっかり受け継いでいく決意です。

JA横浜の黒沼利三 代表理事副組合長が語る!横浜農業の

魅力


子豚の肥育状況を聞く黒沼副組合長。
子豚の肥育状況を聞く黒沼副組合長。

 「はまぽーく」は、横浜の『浜』と豚肉の『ポーク』を、ひらがな表記した親しみやすい名前です。横浜産ブランドとして、肉質良好な豚肉を生産しています。JA横浜は、地域の皆さまに地元の安全・安心な農畜産物を食べていただくよう、地産地消に取り組んでいます。



企画・制作:神奈川新聞社クロスメディア営業局


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