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元住吉駅前を経由の市バス 廃止方針決定で賛否

社会 神奈川新聞  2014年06月12日 12:10

商店街を走る路線バスが廃止される見通しとなったモトスミ・ブレーメン通り。右端は「元住吉駅前」バス停=川崎市中原区
商店街を走る路線バスが廃止される見通しとなったモトスミ・ブレーメン通り。右端は「元住吉駅前」バス停=川崎市中原区

川崎市交通局が、東急東横線元住吉駅前の「モトスミ・ブレーメン通り商店街」(川崎市中原区)などを経由する路線バスの廃止方針を決めた。朝の通勤時間帯に片道限定で商店街を通り抜ける珍しい運行形態で、橋の工事に伴い運休中の11路線。地元では歩行者の安全面を懸念し廃止を要望していた商店街などと、運行再開を求めていた利用者側とで、賛否が分かれる状態に陥っている。

◆商店街「安全優先」/沿線住民「利用多い」

廃止を予定しているのは、「井田」バス停(同区)から商店街経由で東横線を横断し、綱島街道へ出る「杉02系統 横須賀線小杉駅」行きなど11路線44本。市交通局と、商店街経由で1路線を運行する川崎鶴見臨港バスがことし2月、県生活交通確保対策地域協議会に路線退出などを届け出た。廃止が決まれば「元住吉駅前」など五つの停留所もなくなる。

いずれも始発から午前9時半までの限定で運行。座席数約25席の大型バスに、元住吉駅を利用する通勤客ら平均41人が乗車する人気路線だったが、沿線の橋の架け替え工事のため2011年5月に休止。利用者は、駅から徒歩2、3分の「元住吉」停留所を通る別路線を使うなどしていた。

当初は工事終了後に運行再開予定だったが、「商店街を横断して登校する小学生ら、地域住民の安全を守れなくなる」(同商店街関係者)と同駅周辺の住民が待ったをかけた。

沿線は歩行者と車が分離されていない場所が多く、「モトスミ・オズ通り商店街」の道幅は狭いところで3・25メートル。ここに車幅2・5メートルのバスを走らせるため、07年から10年までで物損5件、人身1件の事故が発生していた。同局は「安全最優先で廃止の意向を決めた」と説明する。

一方、バス利用者の多い同区井田地区や高津区蟹ケ谷地区の住民らが、これに反発。地元で署名運動を行うなど結束し、同局は廃止手続きに必要な住民説明会を開けていない。利用者の男性は「工事が終われば戻ると聞いていた。駅のすぐそばにバス停があるから利用する住民も多かった」と話している。

【神奈川新聞】



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