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相鉄いずみ野線 延伸構想でまちづくり案まとまる

社会 神奈川新聞  2014年06月10日 11:00

新駅周辺
新駅周辺

 相鉄いずみ野線の慶応大湘南藤沢キャンパス(SFC)への延伸構想をめぐり、藤沢市は9日までに、SFC付近の新駅周辺のまちづくり構想案をまとめた。SFC隣接地を新駅候補地とし、中核的医療施設が整備される。医療系の研究開発企業を誘致するほか、住宅開発も誘導し約1500人の居住人口を想定。「健康・医療」を軸とした新たな都市拠点の形成を目指す。市は2015年4月にも都市計画手続きに入りたい考え。

「健康」軸に都市拠点


 構想区域約74ヘクタールは、都市計画法で開発が制限されている「市街化調整区域」のため、実現には市街化区域への変更が必要。市は地権者や近隣住民らの意向を聞き取り今後、詳細を詰める。

 いずみ野線の延伸は、既存の二俣川-湘南台駅間を西へ延伸し、東海道新幹線新駅誘致を進める「ツインシティ計画」の寒川町倉見地区までの約8キロを結ぶ構想。このうち、SFCまでの3・3キロを先行整備する第1期区間に位置付けている。鉄道の整備は県が具体化に向け検討している。

 「加齢しても健康を維持し、元気に暮らせるまち」が基本コンセプトのまちづくり基本構想案によると、約15~20ヘクタールを1500人程度の住宅用地として開発を誘導。研究開発企業向けの産業用地も同程度を確保する。

 医療機関は新駅北側に進出する。運営予定の医療法人が県に提出した計画によると、開業は17年9月としている。6階建て(延べ床面積約2万平方メートル)で病床数は230床。うち30床は急性期医療に対応するという。

 SFCはこの医療機関と連携し、これまで積み上げてきた研究成果の実証実験に取り組む。具体的には、「ヘルスサイエンス」分野の研究で、患者の医療情報などをビッグデータとして扱い、情報技術を使って一括管理し、健康増進や治療に役立てる仕組みを実践する。産業用地には、こうした先端分野の研究に取り組む医療機関やSFCと連携・協力する企業の立地を誘導する。

 藤沢市は14年度中にも、基本計画を策定。区域区分の変更は10月ごろから国や県と調整に入り、15年4月の都市計画手続き、16年夏の変更公示を目指す。

 いずみ野線延伸の第1期区間については、県と相模鉄道、藤沢市、慶大の4者が12年6月に検討結果報告書をまとめている。それによると、概算建設費は約436億円。単線の鉄道で2駅を新設し、1日当たり約2万5800人が利用したとの想定で、借入金が無利子で建設費や運行経費を圧縮できれば、開業後30年で借入金を返済でき採算性が見込める、と結論付けている。


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