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初の商用EVを10月から発売へ、日産が普及へ巻き返し

社会 神奈川新聞  2014年06月10日 03:00

初めての商用EVをアピールするパーマーCPLO=日産グローバル本社
初めての商用EVをアピールするパーマーCPLO=日産グローバル本社

日産自動車は9日、「リーフ」に次ぐ電気自動車(EV)第2弾として、商用車「e-NV200」を10月から国内で発売すると発表した。「走行距離を含めた用途がある程度限定される商用車こそ、EVが得意とする分野」(片桐隆夫副社長)とみており、これまで苦戦してきたEV普及で巻き返しを図る。

2010年12月に発売され、5月末までに世界で11万9千台(国内は4万台)を販売したリーフと同様に、二酸化炭素(CO2)の排出ゼロが最大の特長で、減速時のエネルギーを電気に転換する次世代の回生協調ブレーキも採用する。一度の充電での走行距離は190キロ程度でリーフを下回るが、走行ルートが決まっている配送業務などを行う企業などのニーズが高いと想定している。また、電源供給機能を備えていることで、さまざまな業務に対応する「走る蓄電池」としての機能もアピールしている。

多目的商用バン「NV200」をベースに、バッテリーなどはリーフと共有しており、部品の7割は両車と共有しているという。スペインのバルセロナ工場で生産し、日本に輸入する。欧州市場では今月から販売が始まり、バルセロナではタクシーとして利用されるという。

価格は388万~478万円で、全グレードが「エコカー減税」に適合。当面は月500台の販売を目指す。電力価格などの諸条件にもよるが、日産の試算では、8万2千キロ以上走行すれば、購入費用を加味してもガソリン車よりコスト削減になるという。

横浜市西区のグローバル本社で開いた発表会で、グローバル商品企画を統括するアンディ・パーマーCPLOは「2050年の自動車のグローバル需要は2億台の見込みだが、地球と人類には支えきれない数で、ゼロエミッション(排出ゼロ)が必要だ。e-NV200は、大気汚染を引き起こさずに世界のビジネスを支える車。これからのバン、これからのタクシーの姿だ」と強調した。

【神奈川新聞】


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