1. ホーム
  2. 政治行政
  3. 突然の選挙で見えぬ争点 愛川町長選まで1カ月

突然の選挙で見えぬ争点 愛川町長選まで1カ月

政治行政 神奈川新聞  2014年05月29日 03:00

愛川町の森川絹枝町長(62)の辞職に伴う町長選(6月24日告示、同29日投開票)まで1カ月。現時点ではともに無所属新人で、前副町長の小野沢豊(61)と前町総務部長の斎藤誠(60)の両氏が出馬表明。このほか、昨年10月の前回町長選で森川町長と争った元町議の山中正樹氏(51)らが出馬を検討している。就任7カ月での辞職による突然の選挙に、争点が見えにくく、町内には戸惑いの声も聞かれる。

入院中だった森川町長から辞職願(5月31日付)が提出されたのは大型連休明けの8日。4月上旬に提出された診断書から辞職は避けられないとの見方が強まり、町長選に向けた候補者擁立の動きが本格化した。

最初に名乗りを上げたのが小野沢、斎藤の両氏。いずれも町職員出身で3月末に退職したばかり。両氏は5月15日に相次いで記者会見を行った。

小野沢氏は「(4月以降)町長と副町長が不在という異常事態に陥った町政を一刻も早く正常化させる」、斎藤氏が「断腸の気持ちで辞める森川町長の思いをつなぎ、公約を一つでも実現させたい」と出馬に至った動機を語った。

■短期決戦

小野沢氏は「6人の区長からの要請」、斎藤氏が「親族会議で推された」ことで、5月の連休後半に決断したという。

両氏とも森川町政を支えて本年度の予算編成に携わっただけに、公約としている政策は大枠では継承する形になる。

それでも、小野沢氏は「まずは町民、議会の意見を聞きたい」と含みを持たせ、役場庁舎の建て替え、物産館の建設検討など独自の取り組みも示した。

一方、斎藤氏は「地域のためにやっていると自分も楽しくなる」など、長年の美化ボランティアの経験を生かしたまちづくりに意欲を見せている。

「町職員も複雑な気持ちだろう。総務畑で同じような経歴の2人から選ぶのは難しい。選挙後、しこりが残らないか心配だ」。“同族相食(は)む”戦いに、町内ではこんな声も漏れ聞こえる。

■個人応援

昨年の引退に際して後継指名しなかった山田登美夫前町長(70)。今回は、自身が3年前に副町長に任命した小野沢氏の支持を表明した。

前回町長選では、自公連携で優位に立っていると思われた森川町長だったが、ふたを開けてみれば、住民派の山中氏の追い上げが目立った。

今回は森川町長の辞職に至る課程で「本人と連絡が取れない」など、支持組織内に批判や戸惑いがある。ある町議は「政党単位でなく、個人的なつながりでの応援になる」との見通しを示した。

山中氏は選挙後、両親の看護などのために相模原市内に転居。「町民の選択肢を増やすということで過去2回出馬した。今回は前回と比べて時間がない中で仲間と検討している」と話している。

愛川町は、山田前町長まで助役(副町長)が町長に持ち上がる町政が3代40年間続いた。選挙では、民間で初の女性と期待が大きかった森川町長に託した票の行方も注目点の一つだ。

【神奈川新聞】


シェアする

編集部のおすすめ

アクセスランキング

  1. 40代男性がはしかに感染 横浜

  2. 伊勢丹相模原店跡、複合ビル建設を検討 野村不と売買交渉

  3. ロマンスカー車内でわいせつな行為・小田急車掌を逮捕/神奈川

  4. 横須賀市内で5900軒停電

  5. 横浜高島屋が開店60周年 鳩サブレー缶など限定販売

  6. 動画 はっけよい…ぎゃー! 比々多神社で泣き相撲

  7. 稲村ケ崎海岸の沖合に女性遺体 鎌倉署が身元など捜査

  8. 閉店セール、開店前に行列も 伊勢丹相模原店

  9. 【写真特集】台風15号の被害状況

  10. 保育園埋設の放射性汚染土問題 横浜市が保護者に相談会