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自由なイメージ膨らませ、宮崎進の作品世界を体感 神奈川県立近代美術館でワークショップ

神奈川新聞  2014年05月26日 16:31

展覧会場の宮崎さんの作品の前で、ドンゴロスについて説明する仲田さん=神奈川県立近代美術館葉山
展覧会場の宮崎さんの作品の前で、ドンゴロスについて説明する仲田さん=神奈川県立近代美術館葉山

海空へはばたけ、自由の象徴-。過酷なシベリア抑留体験に根ざした創作で知られる鎌倉市在住の画家・彫刻家、宮崎進さん(92)の作品世界を体感するワークショップ「ドンゴロス鳥をつくろう」が24日、葉山町の神奈川県立近代美術館葉山のエントランス広場で開かれた。同美術館で6月29日まで開催される展覧会「立ちのぼる生命(いのち) 宮崎進展」の関連イベント。

宮崎さんの助手で美術家の仲田智さんが指導に当たり、県内外から集まった約20人が参加。宮崎作品に多用されるコーヒー豆や穀物を入れるドンゴロス(麻布)を使い、宮崎さんの作品に自由の象徴として登場するモチーフのひとつ「鳥」にまつわる立体造形に取り組んだ。

宮崎さんは、キャンバスのかわりにドンゴロスに絵を描くことで、シベリアでの極限生活を耐えしのいだという。その体験から、布をコラージュした作品を手掛けるようになり、1980年代以降、より規模の大きい抽象的な作風を残している。

ワークショップには、宮崎さんがかつて自身の作品制作のために着色したドンゴロスの端切れが提供された。仲田さんは「先生は、布を張ってははがすことを何度も繰り返して作品づくりに取り組んでいました」などとエピソードを披露。さらに、「皆さんも、鳥の形に縛られることなく、自由にイメージを膨らませてほしい」とアドバイスした。

参加者は木片を組み合わせた高さ30センチほどの台に、色とりどりの布を巻き付けたり張ったり、石こうで塗り固めたりしながら、約3時間かけて完成させた。

娘と親子で参加した女性(67)は、「宮崎先生が使った“本物”のドンゴロスでつくることができて感激です。日常を忘れて没頭しました」と話していた。

◆「立ちのぼる生命 宮崎進展」は、神奈川県立近代美術館葉山で6月29日まで。月曜休館。一般900円、20歳未満・学生750円、65歳以上450円、高校生100円。問い合わせは同美術館電話046(875)2800。

【神奈川新聞】


宮崎さんが着色した色とりどりのドンゴロス
宮崎さんが着色した色とりどりのドンゴロス

布の色や素材感を生かし、思い思いに鳥のイメージを膨らませる参加者たち
布の色や素材感を生かし、思い思いに鳥のイメージを膨らませる参加者たち

オウム、ニワトリ、インコ、クジャクなど参加者のモチーフはさまざま。完成した「ドンゴロス鳥」は、美術館近くの砂浜で記念撮影した=一色海岸
オウム、ニワトリ、インコ、クジャクなど参加者のモチーフはさまざま。完成した「ドンゴロス鳥」は、美術館近くの砂浜で記念撮影した=一色海岸

今にも海に向かって飛び立ちそうな「ドンゴロス鳥」=一色海岸
今にも海に向かって飛び立ちそうな「ドンゴロス鳥」=一色海岸

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