1. ホーム
  2. カルチャー
  3. トリプルE級コンテナ船 桁違い 驚きと感嘆 再寄港、予定なし国内取扱量少なく

トリプルE級コンテナ船 桁違い 驚きと感嘆 再寄港、予定なし国内取扱量少なく

カルチャー 神奈川新聞  2014年05月24日 10:41

ハンセン船長(左から4人目)に初入港を記念した盾などが贈られた=マースタル・マースク
ハンセン船長(左から4人目)に初入港を記念した盾などが贈られた=マースタル・マースク

横浜港にその姿を見せた、マースクラインのトリプルE級コンテナ船。その大きさは関係者らに驚きと感嘆をもたらした。初入港セレモニーや見学会も行われ、同社の最新鋭船の門出を祝うムードに包まれた。ただ今回はあくまでお披露目するための“臨時”の寄港。同船が投入されるアジア・欧州航路に日本の港は含まれておらず、海運業界での日本の現状を浮き彫りにしたともいえる。

「でかい」。南本牧ふ頭MC-3コンテナターミナルに接岸したマースタル・マースク。近くで仰ぎ見た関係者らは、桁違いのそのサイズに驚きの声を上げた。対岸では、同社の別のコンテナ船が荷役作業をしていた。全長347メートル、積載能力は20フィートコンテナ8160個だが、マースタルはそれすら小さく見せた。初入港セレモニーで、横浜港運協会の藤木幸夫会長は「横浜と同社との信頼関係を再確認できた」と寄港の喜びを表現した。

ただマースタルが再び日本に寄港する予定は現段階ではない。同船は横浜港出港後、ボストチヌイ(ロシア)で燃料を補給し、6月2日に同社のアジア・欧州航路(AE10)に就航する予定で、AE10の寄港地に日本の港は含まれていないからだ。

海運会社は積載できるコンテナの数を増やして効率良く運航しようと、コンテナ船の大型化を進めている。その一方で、国内のコンテナ取扱量は伸びていないのが実情だ。例えば横浜港。2013年に取り扱った外内貿のコンテナ個数は約289万個。3年連続で減少し、4年ぶりに300万個を割った。年間3千万個を超えるコンテナを取り扱う上海港やシンガポール港との差は歴然だ。

初入港セレモニーで、横浜市港湾局の伊東慎介局長は「今後も皆さまに利用されるよう、最高水準の選ばれる港づくりを進める」と強調。ソーヴァル・ハンセン船長はこうスピーチした。「日本、特に横浜に寄港できることを心待ちにしていた。この船がまた日本に帰って来られることを、切に願っている」

【神奈川新聞】


シェアする