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厚木・飛行差し止め判決
爆音の行方(中)変わらぬ事故のリスク 「おかしな日常」

社会 神奈川新聞  2014年05月23日 03:00

住宅街近くを飛ぶ飛行機=大和市上草柳
住宅街近くを飛ぶ飛行機=大和市上草柳

 「画期的」判決の出た21日の午後10時ごろ。夜のとばりが下りた米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)周辺の空に騒音が響くことはなかった。

 だが、程近い商業施設で警備のアルバイトにあたっていた座間市の男性(66)は「日によって飛ぶ時間は違うし、夜でも昼でもうるさいのは米軍機。自衛隊機の夜間飛行差し止め判決は現実的には意味がないですよ」と冷静に暗い空を見上げた。

 ある測定では、最大の騒音発生源と言われる米海軍の戦闘攻撃機のエンジン音は電車の線路脇に例えられる平均約100デシベル。最高音は120デシベルを超えた。

 米軍は音だけでなく、規模も大きい。約40機の海上自衛隊に対し、米軍は空母艦載機だけで約60機。他にヘリコプターがある。艦載機は空母出航とともに不在となるが、他基地の戦闘機が頻繁に飛来する。

 「自衛隊機はやむを得ない場合を除き、午後10時から翌日午前6時まで飛行禁止」

 厚木基地第4次爆音訴訟の判決だ。だが自衛隊機は米軍機より騒音は小さい上、当該時間は飛行も自主規制している。綾瀬市内で2013年度、測定された航空機騒音(70デシベル以上の音を5秒以上測定)は1万7520回。そのうち当該時間はわずか約0・5%の82回だった。

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