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横浜大空襲「リアルに悲惨さ感じた」 横浜の中学生が体験者の講演会参加

社会 神奈川新聞  2014年05月23日 03:00

横浜大空襲での体験を語る石原さん(右)=市立大綱中学校
横浜大空襲での体験を語る石原さん(右)=市立大綱中学校

死者8千人以上ともされる1945年5月29日の横浜大空襲の体験を聞く講話が22日、横浜市立大綱中学校(同市港北区大倉山)で行われた。平和学習の一環で、当時の惨状に聞き入った生徒からは「本やテレビで聞くのと違って、戦争の悲惨さをリアルに感じた」といった声が聞かれた。

体験を話したのは元市立高校教諭の石原洋二さん(80)=町田市。訥々(とつとつ)とした語り口で当時の状況を浮かび上がらせた。

「大粒の雨が降り注ぐような音を立て、焼夷(しょうい)弾が家々に落ちてきた。防空壕(ごう)の中から出てみると実家は燃え、隣近所も手の付けようのない状態でした」「もうここで死んでもいい、と言う祖母と叔母の手を引き、家から15分ほどの距離にある三渓園へ逃げ込みました」

飲まず食わずで一晩を過ごし翌日、配給があると聞いた近くの小学校へ兄と向かった。校庭で目にしたのは積み上げられた焼死体だった。

「最初は燃えた柱かと思った。50~60はあったでしょうか」

静まりかえる体育館。1年生288人に向かい、石原さんはこう続けた。

「これは私が経験した最もつらい2日間です。それまで戦争に対して傍観者だった私は、当事者になり、『早く終わってほしい』と心から思いました」

聞き終えた女子生徒(12)は「本当の戦争を知ることができた。私たちも子や孫に詳しく伝えたい」と感想を話し、男子生徒(12)は「話を聞けること自体貴重なこと。戦争は二度と絶対に起こしてはいけないと思った」と話した。

【神奈川新聞】


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