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修学旅行生が横須賀で「民泊」 家庭の職業を間近に体験

社会 神奈川新聞  2014年05月23日 03:00

地元の漁師からアジのさばき方の説明を受ける生徒ら=長井漁港
地元の漁師からアジのさばき方の説明を受ける生徒ら=長井漁港

修学旅行生が一般家庭で「民泊」する取り組みが、横須賀市長井地区で始まった。第1陣として神戸市中央区の市立港島中学校の3年生63人が21日から22日にかけて同地区を訪問。農業・漁業従事者らの自宅に泊まり、農作物の収穫やアジの三枚おろしなどを体験した。20世帯が受け入れに協力、生徒は「地元の人と話をしながらご飯を食べるなど自由度が高かった。貴重な体験ができた」と喜んでいた。民泊を取り入れた修学旅行生の受け入れは、県内初。

長井町漁協や長井連合町内会などでつくる「長井体験たび推進協議会」(鈴木軍次会長)の主催。修学旅行生を誘致して地域経済を活性化させる目的で2013年4月に結成され、同地区の30代から70代の約20人で構成される。

発足以降、協議会メンバーが地区内の各家庭を回り、受け入れへの協力を依頼。また、修学旅行後にも足を運んでもらおうと、地域の特産物を紹介するパンフレットや、長井の方言をデザインした手拭いといった土産物を開発してきた。昨年11月には試験的に、市内の小学生ら約40人を対象にした1泊2日の民泊体験を実践していた。

受け入れには市も協力しており、パンフレットの制作費などとして約400万円を助成している。

21日は、3、4人一組で各家庭に宿泊。それぞれの受け入れ家庭に合わせて空豆の収穫や、漁具の製作などに挑戦した。22日には、地域住民らの協力のもと、釣りやアジの三枚おろしに挑戦した。同地区名物のタコ飯も味わった。

ワカメを養殖する男性(68)宅に宿泊した男子生徒(14)は「夕食に並んだアジやサザエの料理がおいしかった」とニッコリ。「近所同士が物々交換で食材を手に入れていると聞いた。関係が密だと感じた」と地元ならではの話に驚いていた。

各家庭の職業を間近で見られ、体験できるのが民泊の特長。鈴木会長は「生徒が宿泊先の家庭で好き嫌いを伝え、家庭がその要望に沿い献立を考えていた。交流も生まれており第1弾としては成功」と振り返った。

同地区では10月に福岡県の高校生約80人、15年には京都府、滋賀県の中学生の受け入れを予定している。

【神奈川新聞】


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