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世界へ販路拡大なるか 三浦ダイコンとキャベツを台湾へ輸出

経済 神奈川新聞  2014年05月22日 12:00

台湾へ試験的に輸出する春キャベツを箱詰めする三浦市農協職員ら(同農協提供)
台湾へ試験的に輸出する春キャベツを箱詰めする三浦市農協職員ら(同農協提供)

三浦半島産の野菜を輸出する取り組みが進められている。農協の販売窓口が中心となり、今年1月から三浦産のダイコンと横須賀、葉山産のキャベツを輸出し、台湾のスーパーで販売。鮮度保持などクリアすべき課題もあるが、国内市場の縮小や供給過剰を念頭に、海外への販路拡大を見据えている。

輸出を進めているのは、三浦市農業協同組合とよこすか葉山農業協同組合の共同販売組織「特産・三浦野菜生産販売連合」。台湾のスーパー向けに、1~3月の4回でダイコン計750ケース、キャベツ計1050ケースを輸出した。店頭価格は日本と同程度という。

昨年7月に県が台湾のデパートで開いた物産展に三浦産カボチャを出品したのがきっかけ。同連合メンバーの三浦市農協職員らが店頭販売したほか、現地で比較的日本の商品をそろえているスーパー「裕毛屋」を視察、特産のダイコンなどの輸出に向けた土台を築いた。

狙いは販路の拡大だ。三浦半島はダイコンやキャベツの国内有数の産地だが、年によって収量に変動がある。暖冬で作物の生育が進めば収量が上がり、供給過剰となって価格が下がれば産地廃棄という最悪のケースもある。三浦市農協共販部長で、同連合総括担当の高梨正夫さんは「収量は生産者側でコントロールしきれない。より多くの販路を持つことは一つの手法で、海外にも視野を広げた。そもそも少子高齢化で国内の需要が細くなる」と話す。

ただ、ハードルもある。国内販売の場合、収穫した作物は翌日には市場に出回るが、輸出の場合は海上輸送の時間も必要だ。1月6日に出荷した作物が台湾の店頭に並んでいたのが確認できたのは同月23日。新鮮な状態で食卓に届くよう鮮度保持袋に詰めたり、検疫を通過するため土の付着がないか確認したりするなどの手間がかかるという。

今月12日には、最盛期の三浦産春キャベツ20ケースを出荷した。鮮度を確認するための試験的な輸出で、来年に向けた取り組みだ。高梨さんは「現地での三浦半島の野菜の認知度はまだまだ。地道に取り組みを継続していきたい」としている。

【神奈川新聞】


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