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鎌倉の手作り貸衣装店「梓想庵」が人気 武士の姿で古都散策

カルチャー 神奈川新聞  2014年05月21日 03:00

鎌倉時代の装束に身を包む有本さん(右)と又吉さん。所作も決まっている=梓想庵
鎌倉時代の装束に身を包む有本さん(右)と又吉さん。所作も決まっている=梓想庵

鎌倉時代の装束に身を包み、かつての武士に思いをはせる-。そんな体験ができる「梓想庵(しそうあん)」(鎌倉市笛田6丁目)が人気だ。「気軽に文化に触れ、楽しんでもらうことで伝統を守っていきたい」と若い2人が営む店は、家族連れや外国からの観光客でにぎわっている。 鎌倉時代前後から武士の正装となった直垂(ひたたれ)は、絵巻物などの資料を基に質素で剛健な雰囲気を再現。当時は女性の武士もいたとのことで、男女兼用で楽しむことができる。ほかに女性用日常服の小袖(こそで)や、源義経、静御前、北条政子、武蔵坊弁慶など、実在したとされる人物になり切る衣装もそろう。すべて手作りというから驚きだ。

友人と訪れた川崎市中原区の女性会社員(27)は2度目の来店。今回は牛若丸の衣装を選んだ。「京都で舞妓(まいこ)体験もしたが、鎌倉も魅力的。普通の観光とは違う体験ができた」と喜んでいた。

店は「長谷の大仏」で知られる高徳院から藤沢駅へ向かう県道沿いにある。切り盛りするのは、有本大輔さん(30)と又吉あけ美さん(26)。学生時代から励んでいた弓道などを通じて知り合い、「武士の文化を肌で感じる機会をつくりたい」と意気投合した。2011年度、鎌倉らしさを生かした中小企業の創業などを支援する市の助成事業に認定され、翌12年に開業した。

似合いの衣装に身を包んだら、記念写真を撮るもよし、そのまま鎌倉散策へ繰り出すもよし。梓想庵の裏手には、世界文化遺産登録に向けた構成要素の一つとなった大仏切通がある。「800年前にタイムスリップしたような感覚を味わえる」2人のお薦めのスポットだ。衣装をまとうだけでなく、「謎解き武士ウオーク」や弓、写経の体験もできる。

2人は「遊びがきっかけでもいい。まずは好きだと思う気持ちが伝統を守る。ぜひ体験しに来てもらえれば」と話している。

自由時間120分間のコース(5500円)や15分3800円のコースなどがある。日曜定休。問い合わせは、梓想庵電話0467(39)6412。

【神奈川新聞】


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