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聞き書きの輪広がれ NPOが養成講座企画

話題 神奈川新聞  2016年11月25日 02:00

聞き書きの魅力を語る渡邊さん
聞き書きの魅力を語る渡邊さん

 お年寄りから話を聞き、話し言葉のまま活字にして一冊の本にまとめる「聞き書き」の活動が、広がりを見せている。横浜市戸塚区にも昨秋、NPO法人「聞き書きのわ」が設立。来年1~2月には「かながわコミュニティカレッジ」の一つとして、ボランティア養成講座を開催する。渡邊和子理事長(70)は「自分史や家族の歴史を残すお手伝いをする活動。多くの人に興味を持ってもらいたい」と呼び掛けている。

 聞き書きはお年寄りから聞いた話を録音し、活字にしていく。戦争体験や昔の暮らしぶりなど内容はさまざまだ。「ボランティアと会話を重ねる中で高齢者が元気になったり、その人の人生を記録することが、地域の歴史を残すことにもつながったりする」と日本聞き書き学会。最近は老人介護施設などで導入するケースが増えているという。

 渡邊さんが活動を始めたのは10年ほど前。ある女性は、半生をまとめた冊子が完成した約3週間後に死去した。夫からは「終末期だった妻が、にこにこ笑いながら渡邊さんと話しているのを見て、うれしかった」と感謝されたという。

 渡邊さんは「奥が深いが、誰にでもできる活動。特に介護・福祉に携わる人や若い世代に関心を持ってほしい。県内各地に活動の拠点が増えていけば」と話している。

 ボランティア養成講座は1月17、24、2月7、21日の全4回。かながわ県民センター(横浜市神奈川区)を会場に、渡邊さんや作家の小田豊二さんが講師を務める。受講料8千円。問い合わせは、コミュニティカレッジ事務局電話045(620)0743、または渡邊さん電話090(1779)4469。


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