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拓け若い力!横浜農業 vol.1 餅田美由紀さん
代々続くキャベツ栽培 その伝統は私が守る

神奈川新聞  2014年05月15日 00:00


 横浜市は面積の約7%が農地。農業を守り、新鮮な農作物を市民に提供し続ける全国でも例のない大都市です。その先頭で活躍する若い農業者を6回シリーズでご紹介します。


餅田美由紀さん もちだ・みゆき。27歳。父、母の3人で約1.5haの畑を耕作。キャベツを中心にレタス、ネギなどを栽培している。
餅田美由紀さん もちだ・みゆき。27歳。父、母の3人で約1.5haの畑を耕作。キャベツを中心にレタス、ネギなどを栽培している。

農業の選択に迷った時期も
 遠くに横浜ランドマークタワーやみなとみらいのビル群を見晴らす畑でキャベツを収穫する餅田美由紀さん。軟らかくて生食に向く春キャベツが旬を迎えています。横浜のキャベツ収穫量は年間1万3000トンと全国有数。これから6月まで、品種をリレーしながら出荷が続きます。

 重量野菜に分類されるキャベツ。「重いです! でもそれだけ大きく育ってくれたということだから」と笑う美由紀さん。本格的に農業を担うようになって、今年で3年目になりました。もちろん今は餅田家の欠かせない戦力ですが、農業に就くかどうか、迷った時期もありました。

 「高校は普通科に進みました。農業を継ぐかどうか、なかなか決断ができなかったんです。でもかながわ農業アカデミーで基礎から農業の勉強をして、野菜を育て、収穫する楽しさを知りました」

 2年後、アカデミーを卒業する頃には、実家の農業を継ごうという気持ちにすっかり固まっていました。


収穫作業をする父の幸彦さんと美由紀さん。「横浜キャベツ」はJA横浜の「ハマッ子」直売所でも購入できる。
収穫作業をする父の幸彦さんと美由紀さん。「横浜キャベツ」はJA横浜の「ハマッ子」直売所でも購入できる。

「ハマッ子」直売所や料理店にも卸す
 餅田家は約1.5haの畑で、キャベツを中心にレタス、ネギなどを栽培しています。美由紀さんもキャベツの植え付けや追肥などを、父の幸彦さんの指示で一緒に行っています。「気象条件は毎年違いますから、植え付けや追肥のタイミングなどはすべて年ごとに変わります。私はまだついていくだけですが、毎年の父の判断は、やっぱりすごいなと思います」

 餅田さんの家ではキャベツの規格をそろえて市場に出す「共同出荷」がメインです。新たに美由紀さんが加わり、JAの「ハマッ子」直売所や都筑区の料理店にも卸すようになりました。

 「消費者の方の顔を見ながら販売するのは楽しいですね。“この前のキャベツ、おいしかったよ”と声を掛けていただくこともあり、そんな時は本当に嬉しいです。もっと販路を広げたいですね」

 幸彦さんは「うちは共同出荷が基本ですし、キャベツづくりでもまだ覚えなければならないことは多いけれど、今は自分のやりたいように挑戦していけばいい」と見守ります。

 いずれは代々続く餅田家のキャベツ栽培をしっかりと継ぐ決意を固めている美由紀さん。「そのためにも、今はキャベツ以外の野菜や流通のことなどもしっかり勉強しておきたい」と語ります。1年、また1年と経験を積みながら、後継者としてたくましく歩みを進めています。

JA横浜の黒沼利三 代表理事副組合長が語る!横浜農業の

魅力


おいしい「横浜キャベツ」をもっと市民の皆さんに食べていただきたいと話す石川組合長。
おいしい「横浜キャベツ」をもっと市民の皆さんに食べていただきたいと話す石川組合長。

 「横浜キャベツ」はかながわブランドとして登録され、市内では神奈川区を中心に保土ケ谷区、泉区で栽培が盛んです。餅田さんのように多くの若手農家が、誇りを持って日々頑張っています。

 JA横浜では今後も産地づくりに努め、新鮮で安全、安心な農産物を提供していきます。




企画・制作:神奈川新聞社クロスメディア営業局


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