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横浜銀行決算:業務粗利が5年ぶり増 中小企業向け融資も回復へ

経済 神奈川新聞  2014年05月13日 03:00

決算について説明する寺澤頭取=横浜市西区の横浜銀行本店
決算について説明する寺澤頭取=横浜市西区の横浜銀行本店

横浜銀行が12日発表した2014年3月期決算(単体)は、株価上昇に伴う投資信託販売や相続などの信託関連、ビジネスマッチングといった役務取引の好調を受け、売り上げに当たる業務粗利益が5年ぶりに増加に転じ、前期比0・4%増の2031億円だった。課題だった中小企業向け融資の減少も底を打ち、「15年3月期は設備投資の需要が増えるとみており、4%程度融資を増やしたい」(寺澤辰麿頭取)と反転攻勢をかける方針だ。

貸出金利低下による利ざやの縮小傾向は続いており、資金利益は5年連続の減少となる1573億円にとどまった。一方で、役務取引等利益は17・7%増の373億円を確保。外債などへの分散投資で市場運用収益も伸ばし、資金利益の落ち込み分を補った。寺澤頭取は「今期に向けた大きな転換点だ」と業務粗利益増加の意義を強調した。

本業のもうけを示す実質業務純益は0・4%増の1063億円。純利益は10・1%増の587億円。昨年9月の中間決算で3・5%減となり課題だった中小企業向け融資は、通期でも1・6%減の2兆9191億円と伸びなかったが、大口融資先の横浜市土地開発公社が今春解散し、500億円規模の返済があった影響を除くと、実質微増になるという。また、環境、医療・介護、農業などの成長分野への融資は13・1%増の1485億円で過去最高となった。

3月末の預金残高は11兆8545億円、貸出残高は9兆4913億円。県内の貸出シェアも過去最高の32・9%に上昇した。不良債権比率は1998年の金融再生法導入後で最低水準の2・1%となり、自己資本比率は13・37%だった。15年3月期は「法人向け金利はこれ以上、下がらないだろう」(寺澤頭取)と資金利益の目減りを食い止められるとみており、純利益610億円の増益を見込む。

また、今年2月にATM(現金自動預払機)の情報からキャッシュカードが偽造され、業務委託先の社員が逮捕された事件の再発防止策に関し、寺澤頭取は「委託先で現場の監査を行い、銀行側も立ち会う体制づくりを進めている」などと述べた。

【神奈川新聞】


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