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消費増税後 初のGW 飛び石連休で「安・近・短」 県内施設 明暗分かれ

カルチャー 神奈川新聞  2014年05月08日 10:02

鉄道利用客は昨年より少なかったものの、大勢の人でにぎわった横浜中華街
鉄道利用客は昨年より少なかったものの、大勢の人でにぎわった横浜中華街

消費増税後、初の大型連休が終わった。増税に伴う消費の落ち込みからの回復を占う上で、一つの指標とされてきた連休の人出。飛び石連休だった今回は「安・近・短」を求める傾向が強かったためか、県内の観光施設や商業施設はおおむね活況だった。ただ、後半は雨や肌寒い日があった影響で、来場者数が伸び悩んだ屋外施設もあり、明暗が分かれた。

■活況

「宿泊、レストラン、宴会などいずれも好調。活気のあるゴールデンウイークだった」と話すのは横浜・みなとみらい21(MM21)地区のヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(横浜市西区)。横浜高速鉄道によると、4月26日~5月6日のみなとみらい駅の定期外の改札通過人数は前年同期比17%増と、エリア全体に多くの人が訪れた。

元町・中華街駅は18・3%減。ただ、昨年は5社相互乗り入れ開始後、初の大型連休で、前年比3割増と突出しただけに「今年もまずまずの人出。(数字は)決して悪くない」。駅を利用しない人も多いだけに、街は大勢の人であふれた。

4月は駆け込み需要からの反動減で苦戦した百貨店業界だが、そごう横浜店(同)では4月23日~5月6日に開催した北海道物産展の売り上げが前年比2桁の伸び。レストラン街なども好調といい、5月に入ってからの来店客数は前年並みを維持している。「飛び石連休だったため、長期の旅行よりも百貨店でプチレジャーを楽しむ人が多かったのでは」

■嘆き

一方、振るわなかった施設の理由は、増税、日並び、悪天候が絡み合う。

「人出は多いが、金を使わない観光客が多い。土産物袋を持っている人がすごく少ないよ」。鎌倉・小町通りに構える土産物店の男性店員(49)は通りを行き交う人たちの手荷物を見て嘆いた。

キーホルダーや雑貨などを扱うこの店では、増税後も価格を据え置いた。「それでも、買い控えを感じる。結構、厳しいよ」と渋い表情だった。

横浜・八景島シーパラダイス(横浜市金沢区)の来場者数は昨年比2割減と、伸び悩んだ。4月に入場料を改定したが、「中旬までは前年を上回っていたことを考えると、おそらく増税よりも、連休後半に天気が悪かったことの影響」と残念がる。箱根小涌園ユネッサン(箱根町)は「日並びが悪く単純比較はできないが、1日当たりの来場者数でみれば昨年並み」と分析する。

■節約

節約志向は消費者の間に広まっているようだ。

「遠出は控えた」と話したのは、大磯町在住の男性会社員(43)。3日に開催された小田原北條五代祭りに、妻と子ども2人、妻の両親と来た。「例年は茨城の実家や、静岡県に行くが、今年は連休が短い上に消費税が上がり、ガソリン代も高い」とため息。

鎌倉では、一家4人で茅ケ崎市から訪れた男性会社員(35)は、近場とあって土産などは買わず、「ぶらぶら食べ歩きをして帰るつもり」。東京都大田区から家族とともに訪れた男性会社員(42)は「夜は妻の実家に泊まる。そういう意味では節約になったかな」と話した。

来場者数が微増にとどまった新江ノ島水族館(藤沢市)は、4月に開業10周年を迎えると同時に新施設がオープン。にもかかわらず期待ほどには人出が伸びず、担当者は増税の影響も若干はあったとみる。

「ガソリン代や電車代の値上がりなど、増税による負担をじわじわと感じるようになり、外出を控えた人もいたのでは」。既に夏に向けて新企画を計画中で、さらなる集客に力を注ぐとしている。

【神奈川新聞】


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