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春の褒章、県内から1団体32人 「黄綬」受章 漁業の大場基夫さん

社会 神奈川新聞  2014年04月28日 15:35

黄綬を受章した漁業の大場基夫さん
黄綬を受章した漁業の大場基夫さん

政府は28日付で、今春の褒章受章者を発表した。県内からは緑綬1団体、黄綬は外国人受章者も含めて6人、藍綬26人の1団体32人が受章した。黄綬を受章した漁業の大場基夫さん(79)から喜びの声を聞いた。

◆ふ化放流の研究重ねる ワカサギ漁携わる「湖の男」

「家族や漁協の組合員の理解と協力がなければ受章はなかった。うれしい」。箱根・芦ノ湖で60年以上、漁業に携わる「湖の男」だ。

父親の漁を手伝っていた小学生時代から始まり、中学卒業後には本格的に漁業の道へ。1998年から12年間、芦之湖漁業協同組合の組合長を務めた。

長らく取り組んできたのは、ワカサギ漁やそのふ化放流。ふ化率の高い水槽内自然産卵法の実用化に工夫を凝らした。水槽内に入れておいたワカサギが自然に産卵していたことをヒントに、大学とも連携して研究を重ねた。

組合長時代に決めた釣り具のワーム使用禁止や、湖底や湖岸の清掃など、湖の環境保全にも取り組んできた。「漁場を大事にして、資源を次代に引き継いでいきたい」と思いを語る。

「芦ノ湖のワカサギの味は日本一。昔、船の上でやっていたように、素焼きで食べるのがおいしいね」とほほ笑む。ふ化放流の後継者養成が目標というが、自身、今でも漁期には毎朝船を出す“現役選手”だ。「今年で80歳になるとは思っていない。体が動く限り、漁師を続けるよ」。

【神奈川新聞】


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