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登録文化財でランチを 旧近藤邸に喫茶移転藤沢・あす開店障害者が就労

社会 神奈川新聞  2014年04月25日 10:57

関係者向けの内覧会で食事を配膳するスタッフら=藤沢市の旧近藤邸
関係者向けの内覧会で食事を配膳するスタッフら=藤沢市の旧近藤邸

藤沢市が所有する国の登録文化財「旧近藤邸」(同市鵠沼東)に26日、障害者が自立に向けて働く喫茶「すかいはーと」がオープンする。もともと市役所内で営業していたが、本庁舎建て替えに伴い移転。歴史的建造物の風情あるたたずまいで、ランチや軽食が楽しめることになった。

同店は2009年5月に市庁舎内で開業。社会福祉法人ひばり(同市善行)が運営し、ひばりの障害者福祉サービス事業所の利用者が就労していた。

しかし、市本庁舎の建て替えに伴い、ことし3月末で営業を終了。移転先を探す中で、藤沢駅南口近くの好立地にあり、歴史ある旧近藤邸を活用できないか市に打診した。登録文化財の積極活用を模索していた市側も障害者の就労支援につながるとして、使用料を免除して貸し出すことを決めた。

1階の居間兼食堂と和室を店舗として使用。障害者11人がスタッフとして働き、カレーライスやハンバーグ、ピラフのほか、週替わりランチも提供する。値段は550~750円程度という。

スタッフの一員として洗い場や配膳を担当する男性(33)は「建物が素晴らしいので気持ちよく働けそう。元気に頑張りたい」と意気込んでいた。

ひばりの鈴木喜代美理事長は「貴重な文化財の建物で活動させていただき、障害者の自活へ大きな支援になる。多くの人が気軽に入れる雰囲気を心掛けたい」と話した。

旧近藤邸は1925年に同市辻堂の松林に別荘として建てられ、当時の和洋折衷の代表的建築物と言われた。一時取り壊しの危機にさらされたが、市民による保存運動の結果、81年に市が現在地へ移築した。これまでも見学者は受け入れていたが、特定の団体に貸し出し利活用されるのは今回が初めて。

すかいはーとの営業は午前10時から午後5時まで。月曜定休。連絡先は電話0466(50)6080。

【神奈川新聞】


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