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横浜関帝廟150年 記念誌の編集が大詰め、中華街の変遷浮き彫りに

カルチャー 神奈川新聞  2014年04月16日 03:00

横浜関帝廟の記念誌作りの編集会議に臨む曽さん(中央)ら=横浜関帝廟
横浜関帝廟の記念誌作りの編集会議に臨む曽さん(中央)ら=横浜関帝廟

横浜関帝廟(びょう)(横浜市中区山下町)の150年の歩みをたどる記念誌の編集が、大詰めを迎えている。当初は周年事業として2012年に発刊する予定だったが、じっくり構えて華僑社会の変遷も絡める方針へと転換。膨大な資料を読み込むとともに、証言も集めて「中華街の移り変わり」を浮き彫りにすることを目指している。

編集委員会は、横浜華僑総会顧問の曽徳深さん(編集長)、横浜開港資料館主任調査研究員の伊藤泉美さん、中華会館事務局長の関廣佳さん、塾「寺子屋」主宰の符順和さんら9人で構成。150周年記念行事終了直後の11年夏から、毎週木曜日の夜に同廟で編集会議を開催している。

編集方針の転換に伴い、記念誌はA4判300ページを超す大部になる見通し。150周年記念行事の報告のほか、横浜開港直後にまつられた小さなほこらから現在の4代目関帝廟(1990年再建)までの通史、横浜華僑と関帝廟信仰、横浜関帝廟の特徴、世界の関帝廟などの項目を編集委員が手分けして執筆している。

内容は、中華街の移り変わりを浮き彫りにするものになるという。例えば、通史の3代目関帝廟(1947~86年)の項目では、再建経緯、諸神に関する言い伝えなどとともに、バラックが立ち並ぶ戦後間もなくの中華街、関羽の誕生を祝う関帝誕で奉納された手作りの「広東オペラ」などを掲載する予定。

同廟は、中国の後漢、三国時代の武将・関羽を神格化した関聖帝君を祭り、華僑の心のよりどころとなっている。旧暦6月24日に行われる関帝誕は、中華街の夏の行事として定着。鎮座150周年の2010年7月には、大パレードが街の外にも繰り出し、国内外の関帝廟によるフォーラムも開催された。

同廟理事長の林兼正さんは「今年の関帝誕(7月20日)までには記念誌を発刊し、関係者に配って、関羽さまの誕生日を盛大に祝いたい」と話している。

【神奈川新聞】


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