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「ブランド復活を」、足柄茶の豊作願い献茶祭

社会 神奈川新聞  2014年04月09日 03:00

足柄茶の豊作と農家の安全を祈願した献茶祭=山北町川西
足柄茶の豊作と農家の安全を祈願した献茶祭=山北町川西

足柄茶の一番茶の収穫を控え、豊作と農家の安全を祈願する献茶祭が8日、山北町川西の県農協茶業センター直売所で行われた。茶農家ら約30人が参加し、品質向上や販路拡大に向けて決意を新たにした。

参加者は、直売所近くに建立された足柄茶之碑前に集まり、同センターの沼田照義社長が「山北町で足柄茶の栽培が始まって来年で90年になる。歴史を引き継ぐのが私たちの使命で、ブランドを復活させることが必要」とあいさつ。碑に足柄茶などを供えて祈願し、冷茶をワイングラスに注いで献杯した。

足柄茶は2011年の東京電力福島第1原子力発電所の事故の影響で出荷停止を余儀なくされた。放射能濃度検査で完全に基準値未満となったが販売を再開した翌12年から現在も消費は7割ほどにとどまっている。

農家や関係者は協力し、遮光シートを茶木にかぶせて栽培し、うま味を増す「かぶせ茶」など、上質な茶の栽培に着手。消費量が少ない横浜や川崎など県東部でPR活動を行い、販路拡大に向けて取り組んでいる。

昨年は例年以上に霜が発生し、茶の品質に影響したといい、苦難が続く。小田原市の農家の男性(62)は「今のところ順調。今年はいいお茶ができると信じている」と期待を込めた。

【神奈川新聞】


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