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大雪で相模原のハウス倒壊 復旧見通せず、農家苦悩

社会 神奈川新聞  2014年03月29日 07:15

出荷直前に大雪で倒壊したトマト栽培の鉄骨ハウス=相模原市中央区
出荷直前に大雪で倒壊したトマト栽培の鉄骨ハウス=相模原市中央区

市内にある農業用ハウスで最も被害が大きかったのは、同市中央区宮下の内田一裕さん(41)方。自宅近くのハウスでトマトとキュウリに力を入れているが、6棟のうち4棟が降り積もった雪の重さに耐えられず崩れ落ちた。

内田さんがショックを受けたのは、頑丈な造りの鉄骨ハウスが倒壊したことだ。骨組みの鉄骨がぐにゃりと折れ曲がり、屋根が崩落。「これほど手に負えない状態になるとは。台風や東日本大震災でもビクともしなかったのに」。落胆ぶりは計り知れない。

倒壊したハウスの1棟には、3月から出荷が始まる予定だったトマトが約1700本あった。「この春トマトがほぼ全滅してしまった」。撤去と再建には5千万円近くかかる見込みだという。解体業者に連絡しているが、着工時期はまだ決まっていない。「元に戻るには、何年かかかるのか分からない」

同市緑区大島でシイタケを栽培している吉村孝幸さん(60)方も、鉄骨ハウスや、原木に菌を植え込んだほだ木を寝かせる人工ほだ場が大雪で被害を受けた。ハウスに限れば、4棟のうち3棟が壊れた。

メーンの鉄骨ハウスには収穫中のほだ木約3500本があったが、倒壊で大打撃を受けた。ハウスから移動させたものの、つぶれた屋根の下敷きになっている間に適切な管理はできなかった影響で、出荷量が大幅に落ち込むのは必至だ。

JA県中央会とJA相模原市が編成した支援隊を要請し、26日に崩れ落ちた鉄骨の一部や破れた遮光ネットをやっと取り除いた。ただ、本体の撤去作業となると専門業者でなければ手は付けられないが、業者はまだ決まっていない。

吉村さんは「建て直しなどにどのくらいの費用がかかるのか、まだ再建計画のめどが立っていない」。被害を免れたハウスで3月中旬から出荷を再開したが、「通常の4分の1程度」にとどまる。復旧にはまだ時間がかかりそうだ。

市農政課のまとめでは、2月の大雪で農家55軒で農業用ハウスと畜舎計114棟が被害を受け、推計被害額は2億7900万円に上る。

【神奈川新聞】


倒壊したシイタケ栽培の鉄骨ハウスから、鉄材の一部を運び出すJA相模原市などによる支援隊員=相模原市緑区
倒壊したシイタケ栽培の鉄骨ハウスから、鉄材の一部を運び出すJA相模原市などによる支援隊員=相模原市緑区

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