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鎌倉市ごみ収集有料化 品目示さず議会反発、10月開始がずれ込みも

社会 神奈川新聞  2014年03月25日 09:00

家庭系ごみ収集の有料化について予算特別委員会で答弁する松尾市長(右)=鎌倉市議会
家庭系ごみ収集の有料化について予算特別委員会で答弁する松尾市長(右)=鎌倉市議会

鎌倉市のごみ処理施策にまたしても暗雲が立ち込めている。開会中の市議会2月定例会に提出された家庭系ごみ収集有料化の条例改正案を、松尾崇市長自ら取り下げる事態に陥ったからだ。有料化の対象とする品目を条例で示さない姿勢に議会側が反発。10月開始予定だった有料化は、ずれ込む可能性が高くなっている。

「家庭系一般廃棄物(規則で定めるものに限る)を排出する場合は、規則で定める収集袋を使用しなければならない」。条例改正案に追加された第21条の2に対し、予算特別委員会で市議たちが「市長への白紙委任だ」と猛然と批判した。

議会の議決が必要な条例と違い、規則は首長の裁量による。その肝心の規則を市側は「作成中」として議会に示さなかった。これについて議会側が見解を求めた市の顧問弁護士は「議論がなされない結果を招く場合は、地方自治法の条例主義に抵触する恐れがある」と問題視した。

ほかにも、有料化に掛かる多額の経費や将来的に建設する新焼却施設の概要が示されないことなど、議会側の不満や批判は多岐にわたった。

既存焼却施設2基のうち1基を停止する市は、2015年度中に燃やすごみ約8千トンを減らさなければならない。対策として松尾市長は昨秋まで、戸別収集と有料化の両方を今年7月から導入する方針を示していた。しかし、市民の反対が根強い戸別収集を見送ることを2月定例会で表明。今回、さらに有料化までも先送りする事態となった。

有料化の実施に向けては、業者との契約を経て指定収集袋の作成、市民への周知などの時間が必要になる。仮に6月定例会に再提案し可決されたとしても、夏休みを挟む3カ月程度しかなく、10月からの開始はハードルが高い。

しかも市議には有料化そのものに反対の立場も多く、「対症療法的なごみ減量策ではなく、新焼却施設の概要など将来に向けたごみ処理計画を示すほうが先だ」という意見も根強い。

取り下げに際し松尾市長は「市民が混乱しないよう、新年度のしかるべき時期に再提案する」と述べた。だが、議会側からは「再三の計画変更で市民の混乱を招いているのは市長自身だ」と皮肉交じりの声が出るなど、長く懸案となっているごみ処理施策の決着点は依然見えてこない。

【神奈川新聞】


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