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【照明灯】相互直通運転1年 川越を訪ねて

社会 神奈川新聞  2014年03月20日 11:00

江戸時代を舞台にした歴史小説に登場する川越(埼玉県)は、繁栄した城下町として描かれる。サツマイモをはじめとする農産物などが舟運で江戸へ送られ、「小江戸」に加え「江戸の台所」の別称もあった。開港まで一寒村だった横浜とは都市の歩みが異なる▼東急東横線・みなとみらい線と東京メトロ副都心線の相互直通運転スタートから1年を過ぎた。横浜と川越が乗り換えなしでつながり、互いに観光客数が増加する効果が生まれているという▼直通電車を利用して川越を訪ねた。休日とあって、蔵造りの街並みが保存されている川越一番街、時の鐘(鐘楼)の辺りは人の波が続いた。サツマイモの箱を積み上げた店の「つぼ焼き」の味は上々だった。車を使った前回とは違い、うなぎ店で心置きなくアルコールを楽しめた▼天台宗喜多院は830年創建の歴史を誇る。江戸城から移築された「徳川家光誕生の間」などの文化財がある。大雪の影響で拝観休止中だったのが惜しまれた▼埼玉方面から横浜の中心エリアを訪問する人の足は中華街、元町、みなとみらい21(MM21)地区などに向く。建物で対比するなら、横浜の洋館に対し、川越は蔵造りだろう。違いの鮮明な二つの街がレールで直結したことに妙味がある。

【神奈川新聞】


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