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川崎市立井田病院で食欲落ちた患者においしい薬膳定食/神奈川

社会 神奈川新聞  2014年03月14日 10:00

市立井田病院内のレストランで販売されている「からだにおいしい定食」
市立井田病院内のレストランで販売されている「からだにおいしい定食」

病院レストランの在り方を検討してきた川崎市立井田病院(中原区)のプロジェクトチームが、「からだにおいしい定食」を新たに考案し、3月から同病院内のレストランで販売を始めた。治療で食欲の落ちた患者らが食べやすいよう、薬膳の考えを取り入れた点が特徴。健康な人が食を見つめ直すきっかけになることも期待されている。

同病院はがん拠点病院に指定されている。がん患者や高齢者の利用が多く、食欲低下が問題となるケースが目立つという。そうした面を考慮し、定食は単にヘルシーさを求めるのではなく、「どうやって食欲を保ち、おいしく食べ続けられるか」をコンセプトにメニューを組み立てた。

十六穀米、主菜、小鉢、茶わん蒸し、スープを日替わりメニューで提供。漢方薬を使うわけではなく見た目も普通の定食だが、食材の持つ薬効(体が温まる、新陳代謝が良くなるなど)を役立てることをポイントに据えた。

また、小鉢には川崎の地元野菜を積極的に取り入れ地産地消を推奨。食に関するパンフレットも年5回配布し、病院レストランを食と健康の情報発信基地として活用する試みも加えた。価格は900円。

プロジェクトの中心メンバーの西智弘医師は「健康の源は食にある。そのことを食べながら学ぶ場として病院レ

ストランは有効であり、地域のヘルスリテラシー向上の中心となる可能性も秘めている」と語った。

プロジェクトチームには同病院の医師や看護師、職員ら約10人が参加。外部の業者に運営委託されている院内レストランについて、医療や患者の目線から在り方を再考しようと昨年3月に発足した。

市民や運営業者らも交えて、これまでに10回のワークショップを開催。栄養士や料理研究家らの助言も得ながら、初の成果として「からだにおいしい定食」をプロデュースした。

【神奈川新聞】


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