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児童虐待通告2万人超 神奈川が全国最多 面前DVで心に傷

社会 神奈川新聞  2014年03月07日 06:00

昨年1年間に全国の警察が、虐待があったとして児童相談所への通告対象にした18歳未満の子どもは前年比31・8%(5216人)増の2万1603人で、過去最多となったことが6日、警察庁のまとめで分かった。初めて2万人を超えた。神奈川は3926人で全国最多だった。

通告は児童虐待防止法に基づく。統計を取り始めた2004年の962人から毎年増え続け、10年間で20倍を超えた。警察庁の担当者は「社会的な関心が年々高まり、病院や学校だけでなく、近所の人などからも通報が増えていることが影響している」とみている。

虐待の態様別では、暴言などによる心理的虐待が49・3%(4078人)増の1万2344人で最多。身体的虐待が17・8%(928人)増の6150人、食事をさせないなどのネグレクトが8・2%(224人)増の2960人で続いた。

心理的虐待のうち、子どもの前で配偶者に暴力をふるう「面前ドメスティックバイオレンス(DV)」が8059人で、65・3%を占めた。

虐待での摘発は467件で、前年から5件減ったが、過去2番目に多かった。傷害や暴行などの身体的虐待が334件で、犯罪にならないケースが多いとされる心理的虐待も16件あった。被害者は475人、うち死者は25人で過去最少だった。

一方、昨年の児童ポルノの製造や流通での摘発は前年比48件増の1644件で、6年連続で過去最多となった。被害者は646人。加害者と接触した手段では、スマートフォンと携帯電話が331人に上り、初めて半数を超えた。

神奈川県警が2013年に児童相談所に通告した児童3926人のうち、心理的虐待は全体の7割強に当たる2895人を占め、前年より865人増えた。

親権や養育費をめぐる両親の口論や面前で配偶者に暴力を振るう「面前DV」により、心が傷つく児童が目立つという。

身体的虐待は702人(前年比68人増)、性的虐待は16人(同6人減)、ネグレクトは313人(同23人増)だった。

県警によると、13年の通告対象の児童数は前年比950人増と過去最多で、統計を取り始めた06年の約40倍となった。急増の要因について、担当者は「社会的関心が高まり、近隣住民らが積極的に通報するようになったほか、行政との連携も深まったため」とみている。

【神奈川新聞】


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