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天気予報が当たる?てりふり人形(角田屋物産店)

神奈川新聞  2014年03月03日 00:00

てりふり人形晴れの時女人形前
てりふり人形晴れの時女人形前

一般に晴れなら女人形が前に出るてりふり人形。晴れなのに男人形が前に出ていると、ほどなく雨が降り出すそうだ。「頼りになる天気予報です」と店主の小野澤力さん。お薦めは「てりふり人形・合掌造り」(3600円)。軸が長い方がよく回るそう。全て手作りで生産量が少ないので、予約販売のみの商品もある。詳細は問い合わせ。

箱根のてりふり人形は、小田原の発明家・西山星子さん(故人)が、地域の暮らしに根ざした名物を、と50年ほど前から制作し始めた。店内には西山さんが作ったわらぶき屋根のてりふり人形(非売品)や直筆の看板があり、温かい人柄が伝わってくる。

現在、てりふり人形の製作者は一人で後継者はいない。愛らしい箱根名物を受け継いで行く方法がないか、小野澤さんは思案している。箱根町内のほか数店舗でも取り扱うが、在庫は要確認。

■てりふり人形とは?

かやぶきや板ぶきの屋根の家に、男女の人形が配置された素朴な民芸品。天候によって男女の人形が出入りするユニークな仕掛けが目を引く。髪の毛など動物性繊維が中心の軸につながっている。これが湿度を感知し繊維の収縮に連動して軸と人形が動く仕掛け。一般的に雨が近いと男が、晴れだと女が家の中から出てくる。

もとは京都の洛北地域で作られていた民芸品が始まりで、今では箱根のごく一部の店でのみ販売されている。箱根みやげの中でも人気が高いとか。「京都で修業した木地職人が箱根や小田原に持ち帰り、温泉地や宿場の土産物として発展し、今でも残っているのではないか」と横浜人形の家学芸員の伊井さえこさんは話している。


てりふり人形【合掌造り】
てりふり人形【合掌造り】

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