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大雪 暮らし直撃 物流滞り農作業に支障/神奈川

社会 神奈川新聞  2014年02月17日 22:08

崩落した商店街「せりぎんタウン」のアーケード=横浜市港南区芹が谷
崩落した商店街「せりぎんタウン」のアーケード=横浜市港南区芹が谷

14日から降った記録的な大雪で、県内では週明けの17日も影響が続いた。物流が滞り、農作業にも支障が出るなど暮らしへの影響もじわり広がる。不便さを強いられるなか、「雪も災害と認識しておくべきだった」と備えの甘さを悔いる声も聞かれた。

コンビニのスリーエフ(横浜市中区)では各店舗で弁当などが欠品となる事態に。海老名市に配送拠点を構えるが、東名高速道路の通行止めなどに伴い、集荷のトラックが渋滞に巻き込まれたためだ。「ただでさえ週末は外出を控えた人が多く、売り上げは伸び悩んだのに」とこぼす。

農作業にも支障が出ており、消費者にとって気になるのは野菜の価格。スーパーの相鉄ローゼン(横浜市西区)によると、関東産の長ネギやダイコンなどを中心に品薄となる可能性が高く、「一時的にだが、野菜全般が値上がりしそう」という。

三浦市原町にある川島農園の川島義徳さん(44)は「雪の影響が出るとするとこれから。畑の中に入れず、収穫量が少なくなるかもしれない」。ダイコンは甘みが増すこともあるというが、「重い雪が積もったことで葉の部分が傷むと考えられる」。横浜地方気象台の予報では20日も降雪の可能性があり、今後の天候に気をもむ。

■通りふさがれ

横浜市港南区芹が谷の商店街「せりぎんタウン」ではアーケードが約50メートルにわたって崩落し、17日も全16店舗が休業したまま再開のめどが立っていない。

芹が谷銀座商店会の小河原健二会長(81)によると、1週間前の大雪ではアーケードの雪を取り除いたが、今回はその作業前に崩落したという。

撤去作業は18日に開始予定で「近隣の住民に迷惑を掛けて申し訳ない。なるべく早く店を開けられるようにしたい」と小河原会長。商店街は住宅街とバス通りを結んでおり、小中学生の通学路としても利用されている。小学生の子どもを持つ近くの主婦(35)は「不便だが、子どもの通る時間帯に事故が起きなくて本当によかった」と話していた。

また、県内の公立学校は60校(小学校40、中学校16、特別支援学校4)が休校になった。

■「災害だった」

15日早朝で96センチの積雪を観測した箱根町仙石原地区。「40年近く暮らしているが、これほどの雪は初めて」という女性(73)は「雪が固まって氷の壁のように。雪かきをしてもよけて置く場所がない」と窮状を訴える。食糧も底を突き、17日は小田原市内まで買い出しに出た。「雪も災害だと認識させられた。備蓄などの備えをしておけばよかった」と話していた。

横浜市中区の女性(36)は小学3年生の長女(8)を連れ、都内に住む姉夫妻とともに長野にスキーに向かう道中で立ち往生。山梨県内で3日間足止めされ、17日夜になりようやく帰途のめどが立った。

中央自動車道が通行止めになった14日は車中泊を余儀なくされ、15日は防災無線で近くの公民館が避難所として開設されたことを知り、身を寄せた。女性の姉(39)は「先週に大雪が降ったので、また続くとは思わなかった。予報を油断してしまった。考えが甘かった」と悔やんだ。

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