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バレエ一筋「芯強く」 横浜翠陵高校1年・前田さん、ローザンヌ国際2位

カルチャー 神奈川新聞  2014年02月03日 00:19

小学校5年生のときに出場した、都内での全国大会の演技(家族提供)
小学校5年生のときに出場した、都内での全国大会の演技(家族提供)

「高校に行く代わりにバレエを一日中勉強していられたらいいのに」。ローザンヌ国際バレエコンクール2位に入賞した横浜市の私立横浜翠陵高校1年生、前田紗江さん(15)=同市青葉区在住=のバレエへの熱意は並大抵ではなかった。練習に励む姿を見守り続けた母親(49)は、「踊ることが大好きな芯の強い子ですが、本当に予想外の快挙」と喜びをかみしめた。

最初は関心を持たなかったバレエを紗江さんが始めたのは、2歳年上の姉のバレエ発表会に行き、舞台の美しさを知ったのがきっかけ。6歳のときだった。

走るのが速く運動神経が良かった紗江さんはバレエの上達も早く、9歳ごろからコンクールに出場し始めた。中学生のときには「高校進学よりもバレエに打ち込みたい」と訴え、バレリーナへの決意はすでに固まっていた。

放課後は毎日3、4時間の練習に打ち込み、帰宅は午後10時を過ぎることも。発表会があれば先生とスケジュールをつくり、着々と練習を重ねる。「自分で決めたことは必ず実行する。親も感心するほどです」。直近の冬休みは、ローザンヌに向けて苦手なコンテンポラリーの練習に集中した。

「子どもではなく一人のバレリーナとしての一歩を自力で踏み出してほしい」という娘への思いから、あえてコンクールには同行しなかった。「紗江を支えてくださったすべての人に感謝します」と声を弾ませた。

◆「将来はダンサー」担任に決意

在籍している横浜翠陵高校(横浜市緑区三保町)側は、「世界の舞台で努力を実らせた前田さんの姿は、国際化が進む社会を生きる生徒たちの大きな励みになる」と喜びもひとしおだった。

担任の田原麻衣子教諭に前田さんが思いを語ったのは、昨年6月の面談の場だった。まだ進路を模索中の生徒も多い中、前田さんは、「バレエダンサーを本気で目指している。海外留学してバレエを勉強したい」とはっきり主張した。

田原教諭が前田さんに抱いていた印象は、「シャイで控えめな生徒」。田原教諭が道のりの厳しさを心配しても「それでもダンサーになりたいんです」と訴える様子に、普段の印象からは想像もつかない意志の強さを感じたという。

勉強はもちろん、委員会での美化活動にも励んでいるといい、普通の高校生とバレリーナとしての生活を両立させている前田さん。

同校の岩村基紀校長は、「ここまですばらしい結果を出してくれたことを心からうれしく思っている。全校で喜びを分かち合いたい」と文書でコメントを発表した。

【神奈川新聞】


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