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胎児の画像を3Dで 妊娠中「安心して前向きに」、電機メーカーが病院と連携

社会 神奈川新聞  2014年02月02日 00:44

パイオニアのプリンターで印刷された3Dホログラム。光を当てると画像が浮かび上がる(記録媒体はバイエル マテリアルサイエンス社製造)=東京都港区
パイオニアのプリンターで印刷された3Dホログラム。光を当てると画像が浮かび上がる(記録媒体はバイエル マテリアルサイエンス社製造)=東京都港区

胎児の画像を立体的にプリントするサービスが、静かな評判を呼んでいる。電機メーカーのパイオニア(川崎市幸区)が、都内の病院と連携して試験的に始めた。指しゃぶり、グーチョキパー、笑顔…。おなかの中で見せる豊かな表情を1枚のフィルムに記録することができ、妊娠中の思い出づくりや記念品として喜ばれている。

「ぷりホロ」と名付けられたサービスは、3Dホログラムという技術を応用した。超音波エコーで撮影した胎児の画像データを、専用のプリンターでフィルムに記録。太陽や発光ダイオード(LED)の光などを当てると、立体的な3次元の画像として浮かび上がる仕組みだ。光の角度を変えることで、次々と別の画像が見える。

サービスは昨年11月、丸茂レディースクリニック(東京都港区)で試験的に開始。丸茂元三院長(53)によると、これまでも妊婦に胎児の画像を提供することは一般的にあったが、平面(2D)で白黒のものが主流とあって、表情などの細部は確認しづらいという。

丸茂院長は「2Dのエコーは胎児の成長に異常がないかを判断する診察目的の意味合いが大きく、妊婦からは『画像を渡されても何が何だかよく分からない』という声も多かった」と説明する。

「妊娠中は不安を抱える人も多い」という丸茂院長は、「ぷりホロは、胎児の表情、指の形といった細部が立体的に記録され、子どもの成長を目で見て実感できる。身近に飾ることで、安心して前向きに子育てに向かってもらえたら」と期待を込める。

パイオニアによると、これまで数件の利用実績があり、アンケートでは「生まれてくるのが楽しみ」「いい記念になった」などの声が寄せられている。撮影のためだけにクリニックを訪れた妊婦もいたという。

同社は2009年度にプリンター開発に着手。さまざまな模索を経て、こうした用途にたどり着いた。担当者は「貴重な瞬間を捉えた、世界にたった一つの記念品になる。妊婦さんに少しでも柔らかな気持ちで過ごしてほしい」と話している。

料金は1万円から。問い合わせは同社研究開発部ぷりホロ担当電話044(580)3176。

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