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足柄茶ブランド再生へ、原発事故で打撃も生産者意気込み/神奈川

社会 神奈川新聞  2014年01月30日 22:16

茶葉を見比べたり情報交換をしたりして売り上げ回復を期す足柄茶の生産農家ら=松田町民文化センター
茶葉を見比べたり情報交換をしたりして売り上げ回復を期す足柄茶の生産農家ら=松田町民文化センター

原発事故の影響で深刻なダメージを受けた足柄茶。震災から間もなく3年となる今も、売り上げのV字回復は見通せず、関係者はブランド再生に向けた懸命な努力を続けている。30日に松田町で開かれた「県茶業振興大会」には生産農家らが一堂に会し、「完全復活」への決意を新たにした。

2011年の東日本大震災による原発事故の影響で茶葉から放射性物質が検出され、一時的に出荷停止を余儀なくされた足柄茶。翌12年に販売が再開され、以降業界はブランド力の回復に向けてイメージキャラクターやボトル缶の刷新など次々と新戦略を打ち出しているが、売り上げは原発事故直前に比べ7割にとどまっているという。

この日の振興大会は、県茶業振興協議会の主催で、46回目。会場の町民センター(松田町松田惣領)には県内の茶業関係者ら約270人が集まり、昨年の茶園審査や足柄茶品評会で高い評価を得た延べ63の農家や団体を表彰。受賞農家が生産した茶葉が展示され、参加者は色や形に着目して自らが栽培した茶葉との違いを観察、生産性や品質の向上策などについて互いに意見を交わした。

また、独立行政法人「農業・食品産業技術総合研究機構」の研究員による講演も行われ、国内では茶の消費量や粗収益が落ち込んでいる一方、輸出量は05年から約2倍に増加していると報告。参加者は熱心に耳を傾けていた。

品評会で最高評価を受けた籔田美紀夫さん(48)=山北町=は「いいお茶を作り続け、足柄茶のおいしさをもっと多くの人に知ってほしい」と意気込みを披露。同協議会会長を務める山北町の湯川裕司町長は「まだまだ厳しい状況だけれど、ブランド力向上や販路の拡大を目指したい」と見据えていた。

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