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小泉“純ちゃん人気”衰えず、県内自民議員は苦虫 東京都知事選/神奈川

政治行政 神奈川新聞  2014年01月29日 11:45

脱原発を掲げ、小泉純一郎元首相が意気軒高だ。寒空の下、都知事選で支援する細川護熙氏(76)とともに街頭に立ち、「原発ゼロ社会は実現可能な夢」と熱っぽく訴える。聴衆に絶頂期の熱気はないが、老若男女が足を止める“純ちゃん人気”は健在。自民党内は総裁経験者の脱原発論に苦り切るが、72歳の元宰相は得意の一点突破を武器に発信を強めている。

27日昼すぎ、東京・荒川区の町屋駅前。細川氏に続き、青のダウンジャケット姿の小泉氏が街宣車の上に登場すると、「小泉さーん」。主役をしのぐ歓声に包まれた。

声はかすれ気味。郵政民営化の必要性を力強く訴えたかつての声量はない。だが、話が脱原発に及ぶと一気にギアが上がる。

都知事選を「壮大で夢のある事業に向かう大事な選挙」と位置付け、「原発なしで東京五輪を成功させれば、世界が日本のエネルギー政策に注目する」と熱弁を振るった。

マイクを握るのと反対の手が動き始めると、もう止まらない。「政治が決断すれば原発ゼロ社会は可能なのに(決断を)しないから、憤りを感じているんですよ」。原発再稼働を視野に入れ、脱原発を「無責任」と突き放した政権批判も随所にちりばめる。

「もう年取って『引っ込んでろ』と言われるが、引っ込めない。やるべきことがあると思うと若返ってくる」。そう語ると、約25分間の演説で最大の拍手が湧き起こった。序盤戦は劣勢との報道も伝わるが、小泉節は衰えない。この日はほかに、2カ所の街頭に立った。

町屋駅前で演説を聴いた葛飾区の無職女性(70)は「同世代とは思えない迫力。脱原発実現への思いが伝わった」と感心し、「進次郎さんも応援してくれたらいいのにね」。1歳の息子を抱いた同区の主婦(33)も「元首相コンビなら原発をなくしてくれるかもしれない」と期待。ただ、「脱原発だけが投票基準ではない」とも。

県内の自民党議員からは苦言が口を突く。ベテラン国会議員は「首相まで務めた人が、美しいとは言えない姿だ」と批判。「自民党も原発低減で方向性は同じ。なぜ声高に脱原発と叫ぶ必要があるのか」と顔をしかめる。ある県連幹部は「原発推進の反省に立ち、実態を見た上で原発反対に至った。それ自体は素晴らしいと思う」とおもんぱかった上で、「細川さんの隣に立っては駄目だ」。

若手国会議員は「細川氏が勝って、小泉神通力が衰えていないと証明されれば、党への影響も少なくない」と分析。小泉進次郎復興政務官(衆院11区)は父の姿を「元気ですね」と述べるにとどめた。

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