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文化財守る大切さ確認、「旧太田家住宅」復旧の記録上映/川崎

カルチャー 神奈川新聞  2014年01月26日 22:57

被災した旧太田家住宅の復元の様子を追ったドキュメンタリー=川崎市多摩区
被災した旧太田家住宅の復元の様子を追ったドキュメンタリー=川崎市多摩区

文化財防火デーの26日、24年前に火事で被災した川崎市立日本民家園(同市多摩区)の古民家「旧太田家住宅」の復旧工事を記録した映像が、同園近くの生田緑地東口ビジターセンターで上映された。約20人が、文化財を守り抜く大切さを確認した。

国の重要文化財に指定されている同住宅は1970年、茨城県笠間市から同園に移築。母屋と土間が別々の屋根を持つ分棟型民家で、17世紀後半~18世紀に建築された。

火災は90年7月に起きた。同園近くで火遊びをしていた若者によって打ち上げられた花火が、母屋の屋根に落下。屋根や座敷、広間など同棟を中心に被害が広がった。復旧作業は被災から2年がかりで行われた。

その過程を、日本文化を映像で記録・研究する「民族文化映像研究所」が30時間にわたって撮影。今回上映されたのは、この記録を60分に編集したドキュメンタリーだ。

「17世紀の大工と息が合った」。画面には、元の部材を忠実に再現するため、長年の経験と勘を駆使する棟梁(とうりょう)たちの高い技術が映し出された。来場者は、棟梁の鮮やかな手斧(ちょうな)さばきや、はりや柱を一本一本丁寧に組み立てる職人技に見入っていた。

上映会は、被災を教訓とし、文化財を守る意識を広める目的で同園が企画。木下あけみ園長(59)は「火事に弱い古民家を保護することは民家園の大事な使命。今後も上映の機会をつくりたい」と話している。

【神奈川新聞】


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