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新橋の整備手続き先行に反発、ツインシティ計画で倉見地区住民/寒川

社会 神奈川新聞  2014年01月17日 22:02

「(仮称)ツインシティ橋」の整備で大きな影響を受けるJR相模線倉見駅周辺=寒川町倉見
「(仮称)ツインシティ橋」の整備で大きな影響を受けるJR相模線倉見駅周辺=寒川町倉見

平塚市大神地区と相模川対岸の寒川町倉見地区を新橋「(仮称)ツインシティ橋」で結んで一体的まちづくりを進め、倉見地区に新幹線新駅を誘致する県などの「ツインシティ計画」で、新橋の都市計画手続きを先行させたことに倉見地区住民から強い反発が続いている。今月までに同町で開催された説明会、公聴会では反対の声が相次ぎ、用地買収も難航が予想される状況だ。新橋をめぐる大神側、倉見側の利害対立も浮き彫りになっている。

新橋の都市計画手続きは昨年、平塚、寒川側でそれぞれ始まった。寒川側では今月8日までに、県道46号線の4車線化についても含め9回の説明会と、公聴会が開かれた。

住民からは「新橋は、大神、倉見地区のまちづくりと3点セットのはず。倉見地区のまちづくりが進んでいない以上、新橋は時期尚早」「町は地元に対し、JR東海が新駅にOKするまで、都市計画決定、事業認可の申請はしないと公約していた。地元無視の公約違反だ」などと、手続きを疑問視し、反対する意見が数多く上がった。

倉見地区では、新駅誘致の見通しが立たないため、まちづくりの具体的計画は未策定で、面整備の範囲、手法も決定していない。将来展望もなしに、新橋整備に伴って移転などを強いられたりすることに、不安、疑問が生じている。

また、新橋だけが整備された場合、JR相模線倉見駅周辺の商店街など地域経済が、大神地区に整備予定の大規模商業施設によって大打撃を受けることも懸念されている。

倉見まちづくり協議会の吉川正幸会長は「倉見地区にとって新橋のメリットが見えず、犠牲だけを背負うことになる不安がある。新橋はなくても良い、先延ばしすれば良いという意見が強くなっている」と指摘。「県、町の説明が不十分なのが一番の問題」と語る。現状では用地買収が難航するのは必至だ。

県は新橋について、ツインシティ計画の一部であると同時に、県の東西を結ぶ交通ネットワークの役割を持つことを重視。さがみ縦貫道が2014年度、新東名高速道路が20年度に全線開通するのを受け整備を急ぎたいと、都市計画手続きに踏み切った。

住民の反対が根強かったことに「住民の声を十分検討し、2月までに県の見解を回答したい。理解を得られるようにしたい」(都市計画課、環境共生都市課)としている。ただ、27年の供用開始目標は変わらず、早ければ年内にも手続きを終え、できるだけ早く事業着手に進みたいという。倉見地区のまちづくりの進展を待たずに事業着手する可能性も否定していない。

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