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【動画】知的障害者グループ「分教室はっぱ隊」がラップで躍動、地元愛を表現/大和

社会 神奈川新聞  2014年01月11日 23:23

知的障害がある若者11人でつくる音楽グループが、人気を呼んでいる。母校がある大和市への愛着をラップで歌い上げ、リズミカルなダンスでライブを盛り上げる。かつて「自分に自信を持てなかった」というメンバーらは今、助け合いながら全身で表現する喜びを味わっている。

「大和の境川、最高のGOODロケーション、YO,Come On!」-。サングラスにニット帽、派手な上着姿でラップ特有の手ぶりを繰り返し、時には跳びはねる。ある日のライブ風景だ。

メンバーは19~22歳で、県立瀬谷養護学校高等部大和東分教室の卒業生。企業や福祉作業所、専門学校などに通いながら、「分教室はっぱ隊」の名で活動している。

始まりは5年前、1年生だったメンバー5人と担任の星野英俊教諭(52)が臨んだ学内発表会。お笑い芸人らのコミカルなダンスをまねた出し物を披露することになった。

「自分に自信がなく内向的だった」というメンバーはちゅうちょしたが、「殻を打ち破れ」とげきを飛ばして自ら踊りだす星野教諭の勢いに押された。恥ずかしくて覆面をかぶって踊ったが、客席の先生や生徒からは「面白い」「すげえ」と歓声が返ってきた。

「喝采を浴びるなんて、初めてのことだったのでしょう」と星野教諭。この時の経験が自信となり、半年後には素顔で舞台に立てるようになった。新入生や上級生も加わり、卒業後も地域の祭りなどで披露している。星野教諭は異動後も活動を支えている。

口べただったり、体を動かすのが苦手だったりしても、周りのメンバーがカバーする。星野教諭は日ごろ「できないことを気にして悩むより、得意なことを伸ばしていこう」と呼び掛けており、公共交通機関に詳しく、移動時に頼られているメンバーもいる。一人では難しいことも、全員集まれば乗り越えられる。リーダーの坂野直樹さん(21)は最近エレキギターの練習を始め、「舞台での演奏に挑戦したい」と意欲的だ。

ラップに出てくる「境川」は、メンバーにとって青春の舞台だ。毎日2キロのランニングをこなした川沿いのサイクリングロード、水中を泳ぐニシキゴイ…。星野教諭が歌詞を書き、音楽教諭に頼んで曲を作ってもらった。卒業しても集まれば、学生時代に戻った気分になるという。雑賀柊平さん(20)は「これからもずっと活動を続けたい」と話している。

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