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伝統野菜の「万福寺人参」収穫ピーク/川崎

社会 神奈川新聞  2014年01月08日 23:11

川崎市麻生区古沢にある農家井上広基さん(30)の畑で、伝統野菜の「万福寺人参(にんじん)」が収穫期を迎えている。

甘みと香りが強い万福寺人参は最長1メートルほどまでに成長し、一般的なニンジンに比べ細長いのが特徴。

その特性から、栽培には土壌作りから労力を要する。井上さんによると、種を植える前に地中を約1メートル掘り起こして土壌を軟らかくしなければならない。収穫時はニンジン脇の土をしっかりとほぐし、根が傷つかないよう慎重に引き抜く。

かつては区内の主要品種だったが、収穫の手間も相まって1960年代以降から短いニンジンが主力に。市場から姿を消すようになった。

「伝統野菜の火を消すまい」と立ち上がったのが地元の園芸愛好家たち。万福寺人参の保存を目的とする「友の会」が15年前に結成され、品評会を開くなどしている。

「地域の伝統野菜を守っていきたい」と、井上さんも継承に意気込む1人。ニンジンの味がしっかり楽しめる煮物や、松前漬けとして味わうのがお薦めという。

収穫は2月中旬まで続き、同区の大型農産物直売所「セレサモス」などで500グラム(2~3本)200円ほどで販売している。

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