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「被爆の歴史伝えたい」 広島訪問の小中学生

社会 神奈川新聞  2016年11月16日 02:00

被爆地広島市派遣を報告する廣瀬さんと三橋さん(左から)=相模女子大学グリーンホール多目的ホール
被爆地広島市派遣を報告する廣瀬さんと三橋さん(左から)=相模女子大学グリーンホール多目的ホール

 「2016市民平和のつどい」がこのほど、相模原市南区で開かれ、平和ポスターコンテストの表彰や、最優秀賞作品に選ばれた小中学生2人による広島市派遣報告が行われた。自分たちが感じたことを素直に表現し、「目を背けずに学び、人に伝え、声を上げる勇気を持ちたい」と訴えた。市の主催、市民平和のつどい実行委員会(石井正彦委員長)の企画。

 最優秀賞に選ばれたのは小学校の部が「受けつがれる平和」を描いた廣瀬里恋(りこ)さん(市立麻溝小学校4年)と、中学校の部は「あふれる希望と笑顔を」の三橋小路(こみち)さん(同相模台中学校2年)。

 6日に開催された式典のあいさつで石井委員長は、廣瀬さんの作品を「親から子へ平和の意義を伝える様子が表現されていた」、三橋さんの作品は「飛行機から落ちてくるたくさんの花が一つ一つ丁寧に描かれ、平和への願いが伝わった」と、それぞれ講評した。

 2人は10月、市平和大使として被爆地・広島市へ派遣され、その体験報告も行った。

 「5月にオバマ米大統領が演説した広島平和記念公園は、緑が美しかったですが、地面の50センチ下には被爆当時のがれきや食器、遺骨などがそのまま残っているそうです。奪われた暮らしと命の上に自分が立っていたと思うと、今でも足がすくみます」(三橋さん)。

 一方、小学生の廣瀬さんも「広島は世界中から注目されています。いまだに戦争をしていて破壊されている国もある。そこから訪れた人には、75年間草木も生えないといわれた町が、どう生まれ変わったのか、広島は復興の見本となると思います」。そして続けた。「私にできることは勉強してきたこと、感じたことを多くの方に伝え続けていくこと。それが未来の平和につながる第一歩になる」。

 最後に三橋さんは「先日、核兵器廃絶に向けた交渉を始めるという決議で、唯一の被爆国である日本は反対しました。本来、廃絶に向けて世界の先頭に立っていかなければならないのに、とても悲しい」と訴えた。


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