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ご存じ? 市庁舎屋上に「愛市の鐘」/横浜

社会 神奈川新聞  2014年01月05日 23:03

横浜市庁舎屋上に設置されている「愛市の鐘」
横浜市庁舎屋上に設置されている「愛市の鐘」

横浜市庁舎の屋上にそびえ立つ白い塔。その中に鐘がつるされているのを、ご存じだろうか。1959年の市庁舎完成とともに設置されたが、苦情によりわずか3カ月で利用休止に。2006年、47年ぶりに復活してからは毎日4回、鐘を鳴らし時を知らせている。

市青少年育成課によると、名称は「愛市(あいし)の鐘」。市民団体からの寄付金や市費を基に、開港100周年を記念して市庁舎完成と同時に設置された。当初、朝は「勤労の鐘」、夕方は青少年の健やかな自立を祈る「愛の鐘」を響かせていた。しかし、「音が大きい」との苦情を受け、利用を休止。その後、活用を望む声が何度か上がり、06年に「青少年健全育成のシンボル」として復活した。

同課の日比野政芳課長は「昔は山手まで鐘の音が届いたようだが、今は開発も進み数百メートル程度しか届かない。夕刻を知らせて子どもの帰宅を促すなど、青少年健全育成のシンボルとして大事な役割を担っています」と話している。

鐘は、スズと銅の合金製で口径約90センチ、高さ約71センチ、重さ約500キロ。人間国宝の故・香取正彦氏の作で、鐘の表面には黒船が描かれ、半農半漁の寒村からペリー来航を経て港町として栄えてきた「横浜」の雰囲気がしるされている。

鐘の内部には自動打鐘装置が取り付けられており、毎日午前8時、正午、午後6時、同8時の計4回、「カーン、カーン、カーン」と力強い音を響かせる。鐘をつるしている塔は高さ約17メートルで、市職員は「白い漁網を表現しており、市庁舎を船に見立てると塔はマストにあたる」と説明する。

横浜市では、新市庁舎への移転に向けた検討も進む。日比野課長は「鐘をどうするかは全くの白紙だが、場所がどこになろうとも鳴らし続けることに意義があるのではないか」と話している。

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