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小柴の“放置”トンネル問題:さびた看板、暗い蛍光灯、一年中水漏れ… 「どこに補修頼めば…」周辺住民困惑

社会 神奈川新聞  2014年01月04日 23:25

トンネル内部は日中でも暗く、ぼろぼろになった工事用バリケードが並んでいる
トンネル内部は日中でも暗く、ぼろぼろになった工事用バリケードが並んでいる

シーサイドライン「海の公園柴口駅」(横浜市金沢区)から徒歩で15分足らず。住宅街を曲がると、そのトンネルは現れる。名前の表示は何もない。入り口近くには、バス停とベンチが置かれている。

十数メートルおきに蛍光灯が設置されているものの、日中でもトンネル内は暗い。足元を確認しながら、両脇の側溝に落ちないようゆっくりと進む。

道路脇には、さびてぼろぼろになった工事用のバリケード看板。突然ごう音がトンネル内に響き、振り返るとバスが1台、走ってくるのが見えた。端に立ち止まってやり過ごす。トンネルを抜けるとちょっとした広場になっており、左手に3軒の住宅がある。正面には閉鎖された貯油施設のゲートがあり、右手にはUターンして停車したバスが止まっていた。

「ちょっと暗すぎるよね」。住宅に住む男性(72)は苦笑いを浮かべ、トンネルの方に目をやった。転居してきてから18年。今のところ大きな不便や危険は感じていないが、少なからず不満はある。

たびたびあるごみの不法投棄を防ごうと、トンネル内の側溝に沿ってバリケード看板が設けられているが、今はさびて“新たなごみ”状態に。トンネル内の照明は、以前は水銀灯で明るかったが、今は電気代の節約のため蛍光灯となり「暗い」。家の前の道には大きなくぼみがあるが、「どこに補修を頼めばいいのか分からない」。

トンネルには、ひびが入っている箇所もある。男性は「一年中水漏れしている部分もあり、コンクリートの劣化も心配。まだまだ住み続けたいので、早く所有者を確定してきちんと補修してほしい」と切実だ。

市の担当者は「安全性や構造上問題があるかどうかは分からないが、詳細に調査する必要があるだろう」と話している。

住民だけでなく、近隣の農地所有者からも早期解決を求める声が上がっている。施設周辺の山林や農地を対象にした「柴土地改良区事業」は1991年度にスタート。換地などは2006年までに終わらせたが、トンネルの権利設定が確定されていないことから改良区内の道路をトンネルに接続できないなど、課題が残り、事業を完了できない状態が続いている。

改良区の小山収一理事長(76)は「本来ならとっくに終わっている事業。軍が造ったのだから国がきちんと管理すべき。結局一番迷惑するのは市民だ」と憤る。

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